では、玉石混交のICOのなかで有望な案件を探すにはどうすればいいのか。ICO情報に精通する個人投資家のアラタ氏が話す。 「まずはICO情報サイトの『ICOドロップス』で調べます。このサイトは独自にレート（格付け）を出しているので、それが『ハイ（高）』の案件を見る。その後は概要を読んでよさそうであればプロジェクトの公式サイトに飛び、FAQを見れば大まかな要点はわかりますよ」 　ちなみに、ICO投資を始めるにあたっては「元手が10万円もあれば十分」だという。 「今のICOはほぼイーサリアムで買うんですが、むしろ0.1～0.2ETH（現在価格で約1万～2万円）くらいからのスタートでいい。正直、今は仮想通貨全体の相場がよくないので上場後に公募割れしているICOも多いんですが、有望なプロジェクトはどんどん出てきているので、まずは資金の振り分け先の一つとして気軽に参加してみればいいと思います」 　では、今注目するICOは？ 「3月にセールを実施予定の『NEX』です。これはNEOのブロックチェーンを利用したDEX（分散型取引所）をつくるプロジェクトなんです。これまでのICOは多くがイーサリアムをベースに行われてきたのですが、最近ではNEOをベースとしたプロジェクトも増えてきて、新興勢力として勃興してきています。NEXはそのなかでも有望なプロジェクトだし、上場後にも期待しています」 《アラタ氏の注目ICO》 「Neonexchange（NEX）」 NEOがベースになったICOで、3月から始まる（※トークンセールは3月30日に事前登録締切予定）。プレセールでは1NEX＝1ドルに設定され目標調達額は2500万ドルになっている