部下の女性に対して「好き」と一発カマしておきながら、あとはしつこくせずに友達みたいな関係を保つ。そんな上司のやり方だが、意外にも心が揺さぶられてしまう女性も多かったらしい。たとえば、仕事で悩んでいるとき。ついつい、慰めて欲しくて自分から上司に相談してしまう。あるいは、なんの前触れもなくやってくる上司からのメールに、不覚にも癒されてしまうなど……。 「ある晩、その上司からこんなLINEが届きました。『今日飲み会で10年振りにタバコを吸いました。禁煙してから1度も吸ったことなかったのに、同級生にすすめられて、つい。そしたら、ものすごく美味しかったので、石井さん、今度一緒にタバコを吸いましょう！』って。すごくどうでもいい内容なのですが……普段は地味で真面目な上司だからこそ、可愛いなと思ってしまいました。どうしよう、一緒にタバコ吸っちゃおうかな？（笑）」 　既婚者である上司の真意はよくわからない。実際にだれかとカラダの関係があったという噂も聞かない。本当にピュアなだけなのか。上司のキャラクターによっては、ちょっぴり“モテ”に繋がることもあるのかもしれない。だが今後、本当に色恋沙汰になり、不倫騒動が起こるなど、石井さんの職場がしっちゃかめっちゃかにならないか心配だ。 　部下の女性に対して気軽に『好き』と言ってしまう行為。一歩間違えるとセクハラやパワハラにもなってしまうのでご注意を……。＜取材・文・イラスト／鈴木詩子＞ ― 本当に実在した！ 隣のブラック上司たち ―漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』（青林工藝舎）が映画化。