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京大「立て看板」強制撤去を追う 大学vs学生、あなたはどっち派?

タテカン「大学当局がタテカン撤去を迫って焦点化したことで、タテカンに関心を持つ学生が増え、表現のバリエーションが活性化した印象です。学生の中にある『俺にも何か言わせろ!』という気持ちを、支えているのがタテカンだと思うんです。普段は意見を言わない人でも、言いたくなったときに言える場があることが大事。それが表現の自由だと考えます」  もっとも、タテカン規制を表現規制とだけ捉えるのは一面的だろう。京都という日本を代表する古都の景観を守る条例に、違反しているのは明白だからだ。だが、安田氏はこの条例に疑義を呈する。 「古き良き景観といっても、それは大昔に生きていた人たちの生活の跡。それを大事にするのはいいが、そのせいで今を生きる人の生活が犠牲になるのはおかしいでしょう。京都市は、古都の景観を喜ぶ観光客のほうばかりを、見すぎではないでしょうか」  13日、大学側は日曜日で学生が少なくなったところを見計らったのか、強制撤去の策に出た。翌日、すぐに新たなタテカンが掲出されるも18日に再撤去。もはやいたちごっこの様相を見せている。  最後にタテカン制作風景を見せてくれた学生に、憤るOBたちに伝えたいことはないかと尋ねた。 「カンパくれないですかね。ペンキ代が、意外と高いんですよ」  ひょうひょうと筆を走らせる彼らの戦いは、まだまだ続く。 取材・文・撮影/野中ツトム 布施翔悟(清談社)遠藤修哉(本誌) ― 京大「立て看板」強制撤去を追う ―
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週刊SPA!5/29号(5/22発売)

表紙の人/ 小倉優香

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