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世界一周はもうダサイ!? “旅マウンティングおじさん”に若者が物申す

 バックパッカーに失望したるってぃ氏は世界一周への憧れも消え失せてしまう。特に嫌気がさしたのが“旅マウンティング”の様子だという。 「ゲストハウスに大抵いるのが、リビングで新しく泊まる若者を獲物のごとく待ってるオジサン。狙い通り若者を捕まえて酒が進んでくると、『インドで薬キメた』『あの国の女とヤッた』『スラム街で死にかけた』と武勇伝を語りだす。若者が楽しんでいるならいいですが、自慢話で面白くないし、最終的には接待みたいになって疲れるんですよ」  醜態はまだまだある。 「ゲストハウスには旅人が書き込めるノートが置いてあるんですが、醜いオジサンたちはそこで喧嘩しているんです。『○○さんがずっとリビングで滞在して気持ち悪いです』『こんなノートに書くのは卑怯だと思います』って。世界一周して価値観を広げにいっているはずなのに価値観の押し付け合いをしていたんです」  だが、るってぃ氏は世界一周を全否定するつもりはないという。彼が考える価値ある旅とはどのようなものなのだろうか。 「旅をコンテンツ化・差別化できている人ですね。最近だとドローンで世界一周の新婚旅行した人がいい例です。そこまで凝らなくても、各国のおすすめやためになる情報をブログでアウトプットしていくことも価値ある発信です。実際に現地に行った人の情報が一番役立ちますから。SNSが発展した今、行ってきた程度の経験で自慢するのは古い。ウユニ塩湖なんてもう見飽きたって言いたいくらいタイムラインにあがってきますからね。マウンティングなんてもってのほかです」  世界一周が飽きられ始めているからこそ、マウンティングではない形で旅の満足感を昇華させたい。 <取材・文/日刊SPA!編集部>
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