サッカーW杯を楽しめない人たち。日本勝利で「さらにユーウツが深まった…」
卑屈さが滲み出たコメントの数々ではあるが、もちろん彼らはコロンビア戦もテレビで観戦している。それぞれ感想を求めるも、アンチだからこそ、誰よりも熱心にアラを探しているという印象が多かった。一つ、見方として気になったものを取り上げよう。
「全体的に小さくまとまっている気がしてつまらない。やっぱり日本代表にはスベリ芸のようなネタが欲しい。岡野の一人スルーパスや、中田のスルーパスに追いつけない城、ペチペチとノートラップのパスにこだわる遠藤、すぐに転ぶ柳沢の軽自動車性能とか」(45歳・出版)
今回の大会では格下が格上を破る、もしくは引き分けに持ち込むケースが多い。が、それは戦術が洗練され、強豪国と弱小国の格差が縮まったことから生じていると見ることもできる。観戦しているぶんには、個性があったほうが楽しめるが、「小さくまとまっている」は、それだけ日本のサッカーが強くなった証ともいえる。
「とにかくうるさい」と連呼していた前出の42歳男性は、「コロンビアに勝ったことで、この騒音がまだしばらく続きそう。ユーウツな気分がまだしばらく続くのか……」とうそぶく。もちろん楽しみ方(!?)は人それぞれ。皆が「日本の勝利を願う」と足並みを揃える必要はないからこそ、あえて卑屈なコメントを集めてみたが、まあ、騒ぎたい人は大いに騒げばそれでいいんじゃないか……というのが感想である。〈取材・文/日刊SPA!取材班〉
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