大阪北部地震に「本の印税全額寄付」を表明した高須院長が説く「ボランティアで大切なこと」

自宅待機せずに出勤した高須クリニックのスタッフ

 6月18日朝に発生した大阪北部地震。最大震度6弱を記録した高槻市では小学校のブロック塀が倒れ、登校途中の小学生が下敷きになり亡くなるなど、死者5名、負傷者約400名(27日現在)を出した。  朝の通勤・通学の時間に起こった今回の地震で、大阪府を中心とした関西地方の交通機関は一時ほぼ麻痺状態になり、在阪企業は自宅待機や早朝の帰宅を指示した。それでも多くの帰宅困難者が発生。タクシーや電車を待つ長蛇の列ができ、長さ約800メートルの新淀川大橋(大阪市)は歩いて帰宅する人で埋まった。  そんな中、徒歩や自転車で出勤する人たちがいた。CMや TV番組でもおなじみ美容外科「高須クリニック」大阪院のスタッフたちだ。ドクターの1人は徒歩で2時間かかったそうだ。  高須克弥院長は、「医療機関は災害時こそ休んではいかん。こんな時こそ役に立つ。阪神淡路大震災の時も崩れたビルの地下に閉じ込められた婦長以外全員徒歩と自転車で出勤した」とその理由を述べた。

高須克弥氏(高須クリニック院長)

震災時にはメディアがヘリを占拠してしまう

 また、高須院長はすぐに、自家用ヘリをいつでも飛べるように待機させた。平成23(2011)年3月11日に発生した東日本大震災の際に、ヘリで救援物資を支援に行こうとしたところ、メディアにすべてチャーターされてしまっていたという。仕方なく、数日後、道路の復旧したルートで、バスに救援物資を満載して、石巻や東松島まで高須クリニックチームを引き連れて、ボランティアに行った。  その経験を踏まえて、平成28年の熊本地震の時は、早めにヘリを押さえた。それに調達した飲料水などを乗せて、被災地へ救援物資を運搬することができたのである。
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「新刊の印税を全額大阪府に贈ります」
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大炎上

百田尚樹氏推薦!「高須院長は筋金入りの男だ。こんな豪快な金持ちがあと10人いたら、日本は変わる! 」 笑顔のウラに隠された自身の炎上人生を語った本書では、著者一流の逆境を生き抜くメンタルコントロール術、柔軟な発想法、仕事や人生に向き合う姿勢と心構えが述べられている。波乱万丈、抱腹絶倒、そして生きる勇気と知恵と爽やかな感動が得られる半自伝的人生論!

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