お次は、飲みの盛り上げ方。とにかくパリピは飲む。重要なのは「乾杯」と「ゲーム」だという。 「つかみの『乾杯』は元気よく。絶対に盛り上がる乾杯は『今日の出会いと掛けて、ゴマほうれん草ととく　あえてよかった、乾杯！』がオススメ。場のテンションが上がったら、ゲームで飲みまくる。とにかくいっしょにいる人たちを“楽しませる”精神が大切だよ」 　パリピ流の服装＆飲みを学び、すっかりパリピな記者だった。 　あっくんのパリピ指南を受け自信満々の記者は、実際にパリピと飲み会をすることに。ハーフパンツにキャップ、サングラス。 「お笑い芸人みたい～！」 　会ってすぐ、あやちゃん（28歳・化粧品）とゆりちゃん（26歳・看護師）に服装をからかわれる。ヒデくん（26歳・IT経営）とあゆむくん（28歳・不動産）はジャケットにタイトなパンツ姿。パリピにもTPOがあるらしい。 　集まった5人はほぼ初対面だが、記者以外すでに打ち解けている。 　これはあっくんに教わった乾杯で主導権を握るしかないと勇むが、元ホストのあゆむくんが慣れた手つきでシャンパンのコルクを抜く。 「渋谷の夜に乾杯！」 　記者以外の皆、スマホでシャンパンをパシパシ撮影、インスタグラムに上げている。すぐに飲みほしてしまったのは、記者だけだ。 　こうなったらゲームで挽回だ。まずは山手線ゲーム。お題は国名。えーと、「韓国！」。両手をパンパンと叩こうとすると……4人から「テーハミング（大韓民国のハングル読み）」コールが起こる。これは間違えでなくても、飲まないといけないらしい。テキーラをあおる。あれ？ なんだ、この高揚感は。 　続けて、「ピンポンパンゲーム」「サーティワンゲーム」などにトライするも、手練れの4人に負けっぱなし。胃はテキーラできしんでいて、コールをされながら飲むと100倍以上の速さで酔いが回る。パリピはノリが良く、すぐテンションはマックスに。 　これが“一体感”か？ あっくんから教わった“楽しませる”マインドだけは体感できた。ただ、テキーラショットを10杯以上あおった胃はボロボロ。会計前にリバースした。 　2次会はクラブへ。入り口でサンダル禁止と言われ、スニーカーを買わされる。リュックを背負ってフロアに行けば「なんでロッカー使わないの？」と女性陣が失笑。勝手がわからない。が、初対面のパリピと爆音のなか話すのは楽しい。休憩に磯丸水産を挟み（飲んではいる）、クラブで出会った男女とヒデくん宅へ。ゲームで負け酒をあおる。酔いと睡魔で脳が溶けているようだが、まだまだ飲みたい。 　もう陰キャラには戻れないと朝日を見ながらの帰路で思うのだった。 【あっくん】パーティーロッカー AbemaTV『全日本パリピ選手権』に渋谷パリピ軍団とともに出場して優勝。シンガー活動、また渋谷区観光大使も務める ― パリピってなんだ？ ―