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中国人転売グループに後ろめたさは全くなし「我々が責められる問題ではない」

「訪日中の中国人観光客に直接、転売品を売るスタイルが出始めている。銀座周辺の雑居ビルやマンションの一室には、訪日中国人客に転売品を集めたショールームがいくつかあり、集客は微信で行います。日本国内で売ってしまえば、関税も送料もかからない」(同) 中国人転売ヤー 転売グループのさらなる暗躍により、より深刻な事態になることも予想される。中国人の転売事情に詳しいフリーライターの奥窪優木氏はこう話す。 「転売が儲かるということで、商機に目をつけて新規参入する中国人のグループや個人が増えています。過当競争になって利ザヤが減ると、転売ヤーたちは転売量を増やし、薄利多売で収益を確保するでしょう。商材やジャンルもどんどん広がれば、あらゆる類の限定品は、日本人にほとんど行き渡らないということになる」  しかし、中国人転売グループの男性に後ろめたさは全くない。 「商売とは本来、自由平等であることが大原則。消費者はお金と引き換えに商品を手に入れる権利がある。供給不足は供給側であるメーカーが解消すべきであって、我々が責められる問題ではない」  こうした感覚の違いは、対話によって解決することは難しいだろう。販売店は根本的な対策を講じる必要がありそうだ。 <転売ヤーに聞いた今ホットな商材> ●新潟県産の日本酒 中国での日本酒ブームの火付け役となった久保田万寿は、福島原発の事故で新潟県産品が禁輸となったことで高騰、日本で1万円未満の一升瓶が中国では3万~4万円、レアな十四代龍泉の場合、80万円以上で取引されている ●中古未開栓ブランデー メルカリや中古酒販売店・リカーオフで売られている、個人宅に何年も眠っていた仏産ブランデーに転売ヤーが目をつけている。数千円程度が主流だが、箱付きの場合は転売価格が3~5倍になるという ●限定物の高級ゴルフクラブ 過去に限定で発売されたチタン部分に漆を施したクラブや、天然杢黒檀をヘッドに使った高級モデルが富裕層のゴルファーに人気。中間層向けには、中古ゴルフ用品店で売られている商品を、仕入れ値の2倍程度で転売 ●限定物の釣り竿 釣りブームが巻き起こっている中国では、日本製釣り竿が支持されている。特に日本の職人による一点物の渓流竿も高値で取引されており、定価約30万円の「江戸川金剛純金法」は、50万円以上で転売可能だとか ●バレンシアガのスニーカー アグリーシューズと呼ばれる奇抜なデザインの靴が世界的に人気だが、手に入りにくい高級ブランドのスニーカーともなると転売価格は2倍にもなる。この商品の場合、定価11万円が20万円ほどで転売できるという 取材・文・撮影/牧野 源 青山大樹 ― 直撃![中国人転売ヤー]の正体 ―
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