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住宅ローン返済のため夫は副業バイト、妻は専業主婦――“貯金できない家族”の実例

 孤立無援の棚橋さん。体を壊さないかが心配だが、健康診断はもう何年も受けていないという。 「健康診断の費用がもったいなくて受けてないです。今、病気が見つかっても治療するお金も時間もありませんし。老後は夫婦で旅行なんて考えられないから、私は60歳まで生きられればいいと思っていて。17歳の娘が大学に行きたいと言ってるので、大学を卒業するまで死ななければいいやと。もし私の体が動かなくなったり死ねば、保険が下りてローンも完済できる。それで親・夫としての責任は果たせますから」
貯金0円の恐怖

昼ご飯は、昼食代節約のため大量の白米にゴマをかけた“ドカ弁”を持参。「腹持ちはいい」とか

 住宅ローンは75歳まで続くため家を売ることも考えたが、売っても借金だけが残るので、このまま払い続けるしかないと判断したのだとか。 「住宅ローンが終わるまで働くしかない。悠々自適な老後なんて、お金があって生活に困っていない人のもの。お金がない自分には無関係と、とっくの昔に諦めてます」  消費生活アドバイザーの丸山晴美氏は「それでも見直しの余地はある」と指摘する。 「最大の支出になっている住宅ローンは15年前の金利のままとのことなので、借り換えローンの活用を。月3万円ほど安くできるはず。また、ケータイは格安スマホに、教育費にもメスを入れて節約を心がければ、本業の収入の範囲でやり繰りも可能になるはずです」  住宅ローンや学費の重い負担がある限り、ささやかな老後を送ることすらできそうにない。 ― 貯金0円の恐怖 ―
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