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東大恋愛マスターが語る「どんなにコミュ障でも会話スキルを上げられる習慣」

ごく簡単に会話スキルを上げるための習慣

「簡単ですよ、自分の会話を録音するんです。それだけでコミュニケーションの質は向上します」  友達との会話でも、親との会話でも、なんでもいいから自分の会話を録音してそれを後から聞く。たったそれだけで、会話力が変わるというのです。録音してそれを聞き直せば、自分の声を『他者視点』に立って聞くことになります。普通、自分の声は自分の立場でしか聞くことができません。自分の声を聞き直すと「自分はこんな声なんだ!?」と驚くことはよくあると思いますが、それを自分の会話でやってみるわけです。  話している最中は、「喋ること」にばかり注意が行きがちで、「どう聞かれているか」にまで注意が行かないですよね。それを、「どう聞かれているか」だけに注意を向けるための作業が「自分の話の録音を聴く」なんです。喋らないで、ただ「どう聞かれているか」を聴くことで初めて自分の会話の欠点がわかるようになるとのことなのです。  僕もやってみたのですが、「あれ、自分はこんなにしゃべっていたのか……」「ここ、言い間違えてるな……」「これじゃ伝わらないだろ……」と、話している時には気がつかなかった自分の会話のダメな点が録音を聞いて初めて発見することができました。  ヤジマさん曰く、この習慣は「会話を勉強にするための習慣」なのだそうです。 「勉強だったら、答えを自分で出して丸付けをしますよね? でも、会話って、その『自分が出した答え』があやふやなんです。自分がどんなふうに会話しているかがわからない。だから丸付けができない」  たしかに「1+1=3」だったら「3じゃなくて2だ!」と修正ができますが、会話だったら自分がどういう回答をしたのかわかりません。「1+1=?」だから、合っているのか間違っているのか丸付けができないわけですね。PDCAサイクルで言うならば、「C」のチェックができていない状態でしょう。  しかし、録音があれば「回答」が明確になります。自分がどう言う回答をしていたのかが明確になるので、どう修正すればいいかがわかる。勉強と同じように、「じゃあここができていないんだな、直そう」と言えるわけですね。 録音

コミュニケーションにおける「主観と客観のズレ」

 実際、ヤジマさんが何人もの東大生にこの習慣を試してもらったところ、コミュニケーションの質が劇的に変わったそうです。例えばある男の子は、いつも『自分3、相手7』の割合で会話していると思っていたそうです。でも、実際に録音で確かめてみると『自分7、相手3』の割合で会話していたとか。 「主観と客観のズレ」というのはどういう分野でもある話です。しかし、それに気がつくことができれば、あとは勉強と同じ要領で「話しすぎているのを改善しよう」といった具合に会話の質を向上させ、今ではちゃんと『自分5、相手5』の割合で会話しているそうです。  僕もこの習慣を試してみて思ったのは、「チェックポイントを作っておくとやりやすい」と言うことでした。例えば僕は…… ① 会話の分量(自分が話すぎていないかどうか) ② 内容の質(自分の話はちゃんと面白いかどうか) ③ 話のわかりやすさ(自分の話はわかりにくくないか) ④ 相手への対応(ちゃんと話す相手に対して適切な相槌ができているか)  録音を聴きながら、この4点をチェックしています。この4つのうち3つ以上クリアできていればゲームクリア、と考えて録音を聴くように習慣づけています。  ヤジマさんが語る通り、合理的な習慣をすれば「コミュニケーション」なんていう向上しそうもないスキルも鍛えることができます。みなさんもぜひ試してみてください!
(にしおか いっせい)東京大学3年生。偏差値35から2 浪後なんとか東大に合格。現在は東大書評誌『ひろば』編集長、「ドラゴン桜2 東大生プロジェクト『東龍門』」のプロジェクトリーダーなどを務める。著書『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』が12万部を突破。最新刊『東大式習慣「ゲーム化」でラクラク身につく<最強の効率術>』が発売中
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