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ゲイである自分に悩み、消えた天才歌手・清貴「音楽の力はアーティスト個人のものではない」

――ヒットを飛ばして、音楽番組を駆け回っていた頃に戻りたいとは思いませんか? 清貴:僕にとって、音楽人生の中で今が一番充実しているんです。戻りたいとはまったく思いません。僕、自己紹介する機会がある時には、必ず歌うんです。僕にとって歌は「自分はこういう人間です」と言葉よりも素直に、ストレートに伝えることができるコミュニケーションの手段。今、多くの人がかつての僕と同じように、本当の自分を伝えることができなくて悩んでいるのだと思います。  そんな人たちに、「もっと素直になっていいんだよ」とそっと背中を押してあげたい。上手に歌えなくても、テクニックなんかなくてもいいんです。歌えば自然と「自分を伝えたい!」という思いが湧き上がってくる。だから、アーティスト・清貴としてはみんなが歌える、100年歌い継がれるような曲を書くことが最終目標です。そして、歌手・清貴としては誰かの背中を押すことで、その歌声の輪を広げていきたい。自分一人が歌うんじゃない。みんなで歌うことで、誰かの歌声が別の誰かを幸せにする。僕のルーツであるゴスペルだってそうです。人気のアーティストがいて、ヒット曲があってという形だけじゃない。もっと根源的な音楽の素晴らしい価値を、これからも伝えて続けていきたいですね。〈取材・文/日刊SPA!取材班〉 【清貴】 高校在学中に送ったデモテープがきっかけとなり、16歳で東芝EMIと契約。17歳でデビューすると、3rdシングル『The Only One』が40万枚の大ヒットを記録。全国有線放送大賞新人賞受賞。その後、渡米し、全米最大のゴスペルイベントで4万人のオーディションを勝ち抜き、初の日本人クワイヤのソリストとして出場し優勝。2015年に帰国後、LGBTであることをカミングアウト。リオパラリンピックや平昌パラリンピックのフジ系列テーマソングを手掛ける。4thアルバム『あなたがいてくれたから』が絶賛発売中
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あなたがいてくれたから

清貴/Kiyotaka

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