夏のプールで盗撮・痴漢が急増。「見極めが難しい」監視員の苦悩
「またアイツが来てます……。周囲警戒して」
連日の酷暑で大盛況の関東某市の市民プール。休日だったこの日は入場規制がかけられるほどの来場者があり、プール監視員も平日より増員されていたが、ただでさえ忙しい彼らの手を煩わせるのは、プール内で様々な迷惑行為を働く連中である。監視員たちは、要注意人物の来場を無線を使って共有するが、多くの場合はなすすべがなく、ただ黙ってにらみつけるしかないのだという。
「一番多いのが盗撮です。最近はスマホをプールサイドに持ち込む人が多くなり、盗撮されるケースが後を絶ちません」(男性監視員)
現代人の必需品であるスマホ。プールとしては、さすがに「携帯・スマホの持ち込み」を禁じることができず、さらにメールやネットをしているのか、もしくはそうしたふりをしながら「盗撮」しているのか、見極めが難しいのだという。
「我々は警察じゃありませんから、怪しい人物に声をかけるのが精いっぱい。スマホの中身まで見せろとは言えないし、相手が逆上して『人権侵害だ!』と市役所にタレこまれたこともあるのです」
最近では、防水型のスマホも多く、水の中で盗撮行為を働く輩もいるというのだから「監視」はますます厳しさを増している。
次に多いのは「痴漢」だ。酷暑から涼を求める客でごった返すプールは、痴漢を働くワイセツ野郎にとっては天国なのだ。
「流れるプールなどは、ほとんど隣のお客さんと肩をぶつけながら入らなければならないほど混雑しています。その混雑に乗じて、女性や子どもの体を触る人々がいるのです。笛を吹いて注意しても知らんぷりを決め込まれれば、こちらは見過ごすしかありません」(女性監視員)
痴漢被害にあった女性客が悲鳴をあげたりすればすぐに駆け付けるが、多くの場合は、触ったであろう人物はすでにその場にはいない。
発見し声がけしたところで「偶然当たった」などと言われてしまえば、それ以上問い詰めることは難しいのだという。さらに……。
「シュノーケルを持ち込んで、水の中で女性の体をずっと見ているというお客さんもいます。ただし『見ていましたよね』と問い詰めても、やはりしらを切られれば終わり」

夏のプールで盗撮被害が増加…監視員が警鐘

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