「ZOZO球団」誕生の可能性は? 球界OBから前澤社長を後押しする声も
本場メジャーリーグは一貫したエクスパンション(リーグ拡大)戦略で’68年までは20球団だったが’69年に24球団から、’77年に26球団、そして’93年に28球団、そして’98年に30球団と、直近50年で10球団も増えている。
マーケットの拡張に伴ってメジャーリーガーが手にする今季の平均年俸は史上初めて400万ドル(4億5000万円)を超えた。古巣マリナーズに復帰したイチローはメジャー最低保障額の54万5000ドル(約5800万円)で契約したが、これは今季のプロ野球12球団の平均年俸額(約3955万円)を大きく上回る。
仮に2球団が増えてセ・パ7球団ずつとなった場合は、現在のMLBのようにセ・パ交流戦を毎日1カード開催することで、シーズン中の試合のない日程を回避することができ、収益増が見込まれる。
そんななか、球界OBからも前澤氏を後押しする声が出ている。
’04年のプロ野球再編では消えゆく近鉄バファローズ最後の4番を務めた中村紀洋氏は、前澤氏のツイッターにいち早く反応を見せた。結果として予想外の関心が集まったことに中村氏は「前澤社長のツイートを拝見したら、子供たちの未来が明るくなる気がして嬉しさのあまりコメントした次第です。僕は再編で球団を失う経験をしているので、新たに球団が増えることは大歓迎。プロ野球の拡大には夢があります」とコメント。高校野球の現場で指導をする中村氏のツイートに野球ファンは沸いた。
今オフでの誕生は厳しいかもしれないが、5年以内の新規参入の確率は高いとみる。ZOZO以外にも参入を窺う企業も複数あると聞く。プロ野球マーケットの拡大を大いに歓迎したい。
取材・文/小島克典(元「ライブドアフェニックス」GM)
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