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「おっさん」というだけで職場でハブられる悲しい現実…挨拶は無視、席にはファブリーズを

働かせてもらえず、おっさんというだけで無視される

 まずは職場で相手にされないおっさんの嘆きから。 「話しかけても声を発してくれない」(51歳・SE) 「女性社員に陰口を言われ、挨拶も無視される」(64歳・金融事務) など、もはや「いないもの」として扱われるおっさんたち。 「部下が自分を飛ばして上司へ直接、仕事の報告。必要な情報を共有せず、部署のLINEも自分だけハブられています」(47歳・事務) 「出世コースからはずれ、担当業務がなく、YouTubeを見る日々。周りからも無視され、飲み会にも呼ばれない。女子トイレ前を通ったとき『なんであの人いるんですか?』と陰口を叩かれているのを知ってから、毎日定時で帰り居酒屋へ。ひとりクダを巻いています」(50歳・広告代理店) 「出向した部署で、完全な余剰人員に。手伝おうとしても、『こっちでやっておきますから』と相手にしてくれない。それなのに『あの人は弱い立場の女性に仕事を押しつけて、自分は働こうとしない』と陰口を言われて孤立化。親会社にはしばらく戻れないため退職したいが、家族がいるので切り出せない」(49歳・メーカー)  会社で活躍の場を奪われて、社内パワーバランスに目ざとい女性から存在も消される、おっさんたち。「一億総活躍社会」のスローガンも彼らには届きそうもない。 おっさんたちの#MeToo

加齢には逆らえず放つ体臭が理由で、忌み嫌われる

 一方、“臭いごと抹殺されていた”という、おっさんも。 「最近、掃除用具入れのファブリーズの減りがやけに早い。女性社員からも『詰め替えの発注、お願いします!』と頼まれるので、『掃除頑張ってるね、ありがとう!」と笑顔で感謝してましたが、事務所の監視カメラを確認していると、私の席とロッカーを入念に“ファブる”彼女の姿が。体臭がきついのは自覚していますが、さすがにショックでした」(40歳・店長)  己に消臭剤をかけろと言わんばかりの行動。加齢臭が気になるおっさん世代には、厳しい時代だ。 <イラスト/西アズナブル アンケート/エコンテ> ― おっさんたちの#MeToo ―
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