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インバウンドに沸く沖縄で大失敗。1年でつぶれた飲食店の誤算

沖縄

※写真はイメージです

 最終的にコースメニューを設け2000円台にまで落としたところ徐々に客足は伸びていったが、高額家賃もあり赤字は続いた。オープン時の店の大規模な工事代も重なり、閉店時には負債総額は数千万円にまで上ったという。

1年で大コケ…インバウンドの読み違え

「僕自身の借金ではありませんが、派手にやって大コケしましたからね。飲食業界は噂が回るのが早いので、もう他の会社からもプロデュース依頼が来ないと思うと頭が痛いです。沖縄の店が軌道に乗るまで東京に帰ることもできず、久々に帰れても東京の店に缶詰め状態。家に帰ることもほとんどできない僕に愛想を尽かしたのか、嫁は子供を連れて実家に帰りました。負債の話なんかしたら、離婚届を叩きつけられるんじゃないかな……」  何とも悲惨な話だが、よそものが沖縄に出店し早々と閉店に追い込まれる飲食店は多い。インバウンド経済が好調とはいえ、地元文化が色濃く残る沖縄で、その波に乗るのは難しいのかもしれない。<取材・文/結城> 【結城(ゆうき)】 恋愛ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer
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