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地下アイドルが語る恐怖のストーカー体験「窓を開けるとストーカーと目が合って」

バイト先の上司が履歴書で個人情報を特定

 “ストーカー”認定するには大げさと思う人もいるかもしれないが、こんなこともあった。  芸能活動をはじめて間もない頃、大学に通いながらコールセンターでアルバイトしていた。そのコールセンターにはおそらく半年ぐらい勤めたが、時給が低いことを理由に辞めてしまった。辞めた当日に、知らない番号から連絡がきた。特に疑いもせずに電話に出るとバイト先の上司だった。 「急に辞めちゃって寂しいな。お金大丈夫なの? いつでも……毎週でもご飯おごってあげるから連絡してよ?」  バイトしていたときは業務以外の会話はなく、「私が辞めてなんでこの人が寂しいんだ?」と不思議に思った。そもそも、なぜ私の連絡先を知っているのかと尋ねると、サラッと「履歴書を見た」と言った。個人情報保護法の意味って……?
履歴書

※写真はイメージです

 それから何度か電話がかかってくるも、シカトを続けた。すると、当時ガラケーだったのでショートメールが来るようになる。「この前の雑誌見たよ」 から始まり、「いつからおっぱい大きいの?」「〇〇市のアパートに住んでるのは他のファンは知らないよね(笑)」 「会社の飲み会でしてた元カレの話は内緒なの?」など……。どんどん内容がエスカレートしてきた。  私はバイト先に、グラビアアイドルをしていることは言ってなかった。にも関わらず、毎日彼から来るショートメールは恐怖でしかなかった。いつから私を知っていたのか?  着信拒否にする、番号を変えるなどの対処法も考えたが、彼は住所や大学も知っていたので、ただただ無視するしかなかった。  そんなストーカー男は、バイト先では仕事ができる人で、独身なうえに細身長身のイケメン。普通に彼女がいてもおかしくない容姿だったからこそ、私なんかに執着していることが怖かった。  私が“吉沢さりぃ” とバレていたのか、たまたま“吉沢さりぃ” だと知っていたのかはわからない。ただ、どちらにせよイベントや撮影会には1度も来たことがなかった。ありがたいことにファンの方にはかなり恵まれているので、ファンの方にストーカーされた経験はない。  だが、残念なことにファンからストーカーされたアイドルは存在する。
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ファンの行為がエスカレート…
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