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職場や家庭で虐げられた中年男たちの逆襲。訴えたらおっさんに勝機はあるのか?

もしも訴えたならおっさんに勝機はあるのか?

おっさんたちの#MeToo 職場でも家庭でも、圧倒的に立場が弱いおっさんたち。が、仮に法に訴えた場合、勝機はあるのか。法律上における男女の差について、弁護士法人アディーレ法律事務所の時光祥大氏に聞いた。 「まず職場の場合、男性が女性からのセクハラを訴えるケースは非常にまれです。たとえば男性従業員が女性の更衣室に入って裸を見るのはセクハラですが、逆の場合、セクハラだと認められない可能性があります。もちろん裸を見られることが苦痛な男性もいると思いますが、社会一般的な考え方として、男性は女性より“我慢しなければならない”と思われている部分は大きいかもしれませんね」  職場では男の立場は弱い。一方、家庭においてはどうなのか。 「知らない方も多いのですが、配偶者による身体的、精神的DVは、法律上被害者の性別は問われません。“被害者が男だから”との理由だけで訴えが退けられることはありません。なかでも、最近注目されるのが経済的DVです。妻が給与を握って、夫に食事代を渡さないなどの事例は、経済的DVとして離婚や慰謝料請求の理由になり得ます。ネット上のリベンジポルノも、性行為中や下半身の露出写真などは、被害者が男性でも慰謝料が認められる可能性は高いです」  おっさんだからといって遠慮せず、本気で耐えられない場合は法的な手段を講じるのも、ひとつの手なのかもしれない。 【時光祥大】弁護士 弁護士法人アディーレ法律事務所・東京弁護士会所属。立命館大学法科大学院修了。セクハラ問題をはじめ労働問題、借金問題に精通する アンケート/エコンテ ― おっさんたちの#MeToo ―
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