雑学

発達障害を同僚に隠して働く新聞記者。デスクはぐちゃぐちゃ…周囲の反応は?

 昨年から大きな話題になっている「大人の発達障害」。SPA!で特集を組んだところ「自分もそうかもしれない」「知人が驚くほど当てはまる」と反響があった。発達障害の当事者たちは、その特性から職場でさまざまな困難に直面している。彼らが経験してきた仕事上のトラブルを聞いた。

発達障害を同僚に隠して働く新聞記者

必死で障害を隠しても「こいつの隣の席は嫌」と言われ……


 地方の新聞記者として働く進藤達也さん(仮名・38歳)のデスクは荒れ放題。チェアに傘がかかっているものの、デスクの上にも折り畳み傘が。

「よく傘を忘れるので、会社にも折り畳み傘を常備しているんです。原稿を書くのに必要な資料も、毎回発掘作業状態です。どうしても資料が見つからないとき、本腰を入れて整理するのですが、どこに何を片付ければいいのか、何を処分してもいいのかが判断できず、さらにぐちゃぐちゃに。ようやく片付いたと思ったら、別件の電話がかかってきて、その案件に必要な資料を探し始めるとまた汚くなる……といった塩梅です。他にも片付いていないデスクの人はいるので何も言われていないですが」

大人の発達障害

「健常者なら処分した資料が必要なとき問い合わせればいいけど、自分がそれをすると同僚にバレそう」(進藤さん)

 進藤さんは小さい頃から人付き合いが苦手で、発達障害の診断を受けたのは大学生の頃。現在の会社には障害を隠して入社したものの、数年前にバレてしまった。

「障害者手帳を取得したら、会社の健保組合に問い合わせがあり、社長室に呼ばれました。上司にはカミングアウトしましたが、同僚は知りません。でも陰で『仕事ができないやつは辞めさせろ』と言われているようです。以前は隣のデスクに同僚がいましたが『こいつの隣の席は嫌だ』と言ったらしく、今は隣に誰も座っていません」

 昨年には精神的に追い詰められ、1か月ほど休職した。

「会社に戻ったらそれまでの仕事を別の人が担当していて、仕事がなくなっていました。でもちょうど病気で倒れた社員がいたため、現在はその社員がやっていた案件を引き継いでいます。土日出勤が増えるうえ平日の休みも取りづらく、それでいて給料は変わりません」

 配慮されるべきなのに、理不尽を被る現状がある。

― 大人の発達障害診断リスト ―





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