雑学

働くキャストは全員精神疾患者『メンヘルカフェ』をオープンした理由



開催3日前にもリストカット。大きいプレッシャーでも「認めてもらいたいから…」


 実際にイベント発表時から1名の不参加が決まり、当日も急遽1名が来れない事態に。もしかしたら、イベント開催中に万が一のトラブルも起きるかもしれない。その辺りの心配はなかったのだろうか?

「もともと私は看護師だったので、パニック障害とか過呼吸の症状が出た時には対処できます。何かあった時にリスクは抑えやすいし、そうならないようにフォローもできるから『お客さんとコミュニケーションが取れて、もしかするときついこと言われるかもしれないけど、それでもやりたい子はおいで』ってメンバーに声をかけました。現代は自身のキャラ付けとして“自称うつ”、“自称メンヘラ”が多いですが、ウチは本当に病気を抱えている本物志向ですね(笑)」

 逆に主催者は休めず、他者のフォローに追われる。柚咲さんに体力的にも精神的にも辛くないですか? と問えば「つらいですよ」と即答。彼女の手首には自傷の傷跡が、電車の線路のように並んでおり、このイベントの開催3日前もカットした。それほど、心は追い込まれてはいた。

ましろさんの手首に並ぶリストカットの痕、自傷癖の「痛み」がある間は、心が落ち着くという

「イベントが終わった後は、反動で一週間は外に出ないこともある。今回もきっとそう(苦笑)。でも、なるべく主催者として明るく務めたいんです。だって当事者が明るくないと、受け手が重く受け止めちゃうじゃないですか、変に気にするのが差別だとも思いますし、『そういうのがいるんだ』って知ってもらうだけで十分なんです。認知とまでは行かなくても、少しでも受容できればそれでいい。私たちの病気のこと、私たちの存在を少しでも受け入れてもらうために、今後も活動していきたい」

 生きづらさを抱えているコスプレイヤー、地下アイドルに一つの光を当てたい、少しでも世間に認めもらいたい。柚咲さんは、今後もメンヘルカフェの活動を続けていく。

〈取材・文/松嶋三郎 撮影/日刊SPA!取材班〉

【柚咲ましろ】
豊満系コスプレイヤーとして活躍、話題の「異色肌ギャル」のメンバーの1人でもある。今後、定期的にメンヘルカフェを開催予定。詳しい情報は本人のツイッターへ。ツイッターアカウント:yutatenyan

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