マネー

マクドナルド、スシロー…株主優待をほぼゼロ円で手にする裏ワザ

「人の行く裏に道あり 花の山」とは投資の世界の格言。大勢と逆を行くことでこそ、大きな利益を掴める――の意であるが、世間には常識の裏をかいて大儲けする人が存在する。そんな“現代の錬金術師”に密着取材を敢行した。

個人投資家の高沢健太氏

個人投資家の高沢健太氏・「値幅名人」の異名を持ち、わずか1年で100万円を1億円に増やした株のエキスパート。

株主優待をほぼゼロ円で手にする両建てトレード


<推定利益20万円>
収益性 A/猿マネ度 A/安全度 B


 株主優待とは、企業の自社製品や食事券などの特典を株主に贈呈する優待制度のこと。本来は企業が株主を増やすために始めた還元策だが、実は、数日間株を保有するだけで株主優待を“ほぼタダ”で手に入れることができる

 そんな「優待タダ取り」の裏ワザを伝授してくれるのは、個人投資家の高沢健太氏だ。

「タダ取りのやり方はとても簡単で、『買い』と『信用売り』の注文を同時に出す。いわゆる“両建て”を行えばいいんです」

“両建て”すると、なぜタダで優待の恩恵にあずかれるのか。

「株主優待の取得には、企業が定めた権利付き最終日に株を保有さえしていればオーケー。そして、『信用売り』をかけるのはリスクヘッジのため。売りを入れておけば株価が下がっても儲かるため、たとえ暴落しても損益はプラマイゼロ。こうして“両建て”した株を権利付き最終日の翌日(権利落ち日)に決済することで、ほぼノーリスクで優待が手に入るのです。ただし、信用取引を使うので手数料が数百円だけかかります」

 つまり、差益や配当による利益は度外視し、株主優待だけをありがたくいただく、というわけだ。この手法を駆使すれば、元手100万円でも年間20万円の利益を得るのはそう難しくないという。

「ただし両建てをするうえで、注意点が2つあります。一つは信用取引の口座開設には審査があり、おおむね株の経験が半年以上、30万円以上の投資資金があることが条件になること。もう一つは、最低でも権利確定日の2週間前から株を両建てしておくこと。株には在庫があり、高人気銘柄は権利確定日ギリギリだと在庫薄になっている可能性があります。在庫がなくなると、他の株主から株を調達するための“逆日歩”という費用が別途かかります。過去には逆日歩によって優待の価値を大きく上回る支払いを被った事例も存在するので注意しましょう。オススメは日経平均採用銘柄。流動性が高いので逆日歩の被害に遭いにくい」

 この裏ワザを使えば、株主優待だけで生活することだって、遠い夢じゃないかも。

次のページ 
高沢氏オススメの優待銘柄

1
2





おすすめ記事