鴻上尚史、ロンドンでスリに…一文無しになるもTwitterが繋ぐ輪で助けられた話
「サマータイム」という落とし穴
事態が判明!今日はなんと、サマータイムの終わりで1時間、時間が遅くなったってことでした。高殿さんは8時半だと思い、僕は9時半だと思ってたんです!やっぱり、サマータイム反対!おいらのツイートを見て日本から連絡してくれたおーち、ありがとう^_^
— 鴻上尚史 (@KOKAMIShoji) 2018年10月28日
高殿さんは、時間が修正されるのがチェックアウト当日なので、イギリスの知り合いから何度も念押しされていました。 僕は、んなこと、知るわけもなく、昨日までは9時半、でも今日から8時半になった時間にマンションの前に立っていました。その時、高殿さんは、「あと1時間ある」と、僕のために一生懸命、朝食を作ってくれていました。ツイッターをチェックする理由なんてなかったのです。 高殿さんはなんと2号室でした。抗議するイギリス人女性に返事をする声は、僕にはすっかりイギリス人に聞こえてしまい、2号室をチェックしなかったのです。もし、2号室からインターホンを押せば、もっとはやく事態は解決していたのです。 さて、そんなこんなで、高殿さんと同行していた早川書房編集者の小塚麻衣子さんから、ちゃんと食事ができてなおかつ芝居も見れる大金をお借りしてなんとか生き延びました。 昨日の夜、カード会社にカードの緊急発行を頼んでも、土曜を挟んでいるので最低でも3日はかかると言われました。さらに郵送で、それがカード会社の中では最速でした。 もし、高殿さんがいなかったら、いったいどうなっていたんだろうとゾッとしました。 日本からの緊急送金とか大使館に頼るとか、その間は水で過ごすとか、まだ見ぬドラマが待ち受けていたのでしょう。それは誰かのレポートで読みたいのでぜひお任せして、僕からの報告は以上です。
しかし、高殿円さんとは奇遇すぎる。今年は年に2回しか海外旅行に行ってないのに、二回とも、ニューヨークとロンドンで日にちがだぶり、そして、助けられる。なにか一緒に仕事をしろという啓示なのか。なんだろう?
— 鴻上尚史 (@KOKAMIShoji) 2018年10月28日
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『この世界はあなたが思うよりはるかに広い』 本連載をまとめた「ドン・キホーテのピアス」第17巻。鴻上による、この国のゆるやかな、でも確実な変化の記録 |
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