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『進撃の巨人』の出来栄えが心配!? ハリウッドで実写映画化された日本のマンガたち

『アリータ:バトル・エンジェル』(2019年公開予定):原作『銃夢』木城ゆきと

 2019年2月22日公開予定の映画『アリータ:バトル・エンジェル』は、木城ゆきとの『銃夢』を原作としたハリウッド実写映画。製作・脚本をあの『タイタニック』、『アバター』などを世に送り出してきた、ジェームズ・キャメロンが担当していることでも話題になっている。なんでも、キャメロン自身が1999年ごろから『銃夢』実写化を熱望し、企画していたのだとか。
アリータ

主人公のアリータは、マンガを彷彿させる瞳の大きさにしているこだわりよう(『アリータ:バトル・エンジェル』公式サイトより)

 本作は、数百年後の未来を舞台に、サイボーグの少女・アリータの戦いを描く物語。すでに公開されている予告編などを観れば、実写でありながら、アリータの瞳がマンガ的に非常に大きくなっていることがわかるはず。  この主人公だけ大きな瞳にするという演出は、プロデューサーのジョン・ランドーいわく、「私たちが意識したのは“マンガのビジュアル”を活かすこと」という方針があったためのようだ。ジョン・ランドーは「たくさんの人に“そんなに目を大きくしなくても…”と言われました」とも語っているため、批判を承知でマンガを彷彿させる瞳にこだわったということだろう。

『Death Note/デスノート』(2017年公開):原作『DEATH NOTE』大場つぐみ、小畑健

 昨夏、Netflix映画という特殊な形態で公開された『Death Note/デスノート』は、緻密な頭脳戦が展開されることで、日本中でも大ヒットしたマンガ『DEATH NOTE』が原作だ。
デスノート

原作の主人公は一切恋愛要素を出さなかったが、本作はラブロマンス成分多め…(『Death Note/デスノート』公式サイトより)

 そこに名前を書くと、名前を書かれた人物が死に至るという「デスノート」を巡る物語で、「デスノート」で大量殺人を犯しながら世界を変えようとするライトと、それを止めようとする世界的な名探偵L(エル)の攻防が描かれるという大筋の展開は、原作どおりである。とは言え、原作を踏襲していない要素も数多くあり、特に原作にはないライトのラブロマンスにフィーチャーしすぎるあまり、Lや死神の存在感が薄いという感想も…。  ちなみに、Netflixでコンテンツ最高責任者の立場にあるテッド・サランドスは、本作の成功に手ごたえを感じ、続編制作に乗り気だそうだ。  マンガへのリスペクトから原作を忠実に踏襲しようとする作品もあれば、オリジナル性を重視して原作から大胆なアレンジを加える作品もある模様。まだ具体的な公開時期などの発表はされていないが、『ONE PIECE』、『NARUTO -ナルト-』、『聖闘士星矢』、『僕のヒーローアカデミア』といった大人気マンガのハリウッド実写化も報じられている。  不安を抱いてしまうファンもいるだろうが、必ずしも原作マンガに忠実でなくてもいいので、とにかく面白く仕上げてくれることを期待しておこう。<文/昌谷大介(A4studio)>
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