仕事

40代で会社が倒産、年収275万円に転落…それでも幸せに生きていけるワケ

 さらに母を介護中の妻も遠くない時期に職場復帰できる可能性が高いことが安心材料になっている。 「実は、母親は10年ほど前からがんの再発を繰り返しており、余命宣告も受けています。職場復帰後の妻の収入は今の私の稼ぎよりも間違いなく多く、共働きになれば世帯年収は700万円を超えるでしょう。不謹慎かもしれませんが、介護は5年や10年続くことは考えにくいため、そういった意味で楽観視している部分はありますね」  とはいえ、やはり大きいのは40代半ばにして正社員になったこと。退職金も出ない非正規雇用のままであれば、夫婦の老後の生活に影響を及ぼす可能性もあったからだ。
1か月のこづかい

大永さんの1か月のこづかいは2万円で、奥さんが1万円。収入が少ないなかにあっても、毎月しっかり確保できているという

「今の少ない収入でも貯金は少しずつしていますし、おこづかいは2万円もある。このお金のおかげで子供にお菓子を買ったり、一緒に遊びにいったりできているので精神的にも助かっています」  家計をコントロールしてくれる妻への感謝を繰り返す大永さんに低収入への悲観は見当たらない。 <大永さんの光明> 家族の的確なバックアップにより焦らず職選びができたことで好転 【1か月の収支】 月収      23万円 家賃      4万円 食費      6万円 外食費     1万2000円 水道光熱費   1万円 通信費     1万円 その他雑費   2万3000円 ローン・借金  3万5000円 こづかい    3万円 収支+1万円 (月収には児童手当1万円を含む) ― 年収300万円家族の苦悩 ―
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