マネー

「仮想通貨がすべてじゃない」KAZMAXが語る「個人投資家の生存術」

KAZMAX 乱高下する仮想通貨市場で暴騰や暴落の“節目”を先出し予測し、その読みはことごとく的中。Twitterのフォロワーは10万人を突破、いまや日本を代表するトップトレーダーとして名を馳せるKAZMAX氏の勢いはとどまることを知らない。相場の荒れ模様はいつまで続くのか。生き残るためのヒントはどこにあるのか。90分に渡り、独占インタビューを敢行した。

──KAZMAXさんといえば、世界最大規模の取引所であるBitmexのリーダーボード(収益率の世界ランキング)で22位にランクインしていたことが判明し、大きな話題を呼びました。この取引所だけで700BTC以上を稼いでおり、推定ですが日本人では現在トップですね。

KAZMAX:ありがとうございます。Bitmexを使い始めたのはまだ4~5か月くらいで、ランクインしてるなんて全然気づいていませんでした(笑)。聞けば、ずいぶん前から名前は挙がっていたみたいで。わかりやすい形で実力を証明できて、素直に嬉しいですね。

──そんなビットコイン相場は現在、大荒れです。昨年12月につけた230万円から一気に下落し、今年11月には40万円を割りました。現況をKAZMAXさんはどう分析していますか?

KAZMAX:相場は局面、局面で変わっていきます。それを踏まえたうえで現時点の考えを言わせていただくと、劇的な反発が観測されない限りは下目線が継続するものと見ています。ビットコインはドルベースで3000ドルぐらいまで下げて、そこから大きな反発を起こしてから、また何事もなかったかのように6000ドル付近まで戻すと思いますね。近いうちに面白い局面が訪れると予想しています。

──KAZMAXさんの分析は、チャートを見てのテクニカル分析が主ですか?

KAZMAX:もちろん。株や為替、仮想通貨、先物……それぞれに癖はありますが、チャートを読めたら相場は絶対に勝てます。チャートは人間心理の集合体です。たとえば、大口が売り玉を仕込むと、意識せずとも三尊天井の形となってチャートに現れてしまう。このように、節目で現れるテクニカルを強く意識しています。

──多くのトレーダーが「もう落ちないだろう。セリクラは来ないだろう」と考える中でも今回の下落を予言。見事的中されてますね。KAZMAXさんが注目を集めるきっかけとなった最初のツイートは昨年の12月27日で、当時のビットコインが190万円から150万円に急落するほんの数時間前に「ここから、大資本家による歴史的な、世紀の大搾取パーティが始まると予測します」とツイートしています。このような予測はなぜできるのですか?

KAZMAX:テクニカルだけでなく、ファンダメンタルズ的な要因も大切です。その頃はちょうど仮想通貨がメディアで煽られて、女子大生が「仮想通貨で人生が変わりました!」などとテレビのインタビューに答えていた時期でした。これ、冷静に考えたらかなり危なくないですか? 投資スキルのない人間が簡単にお金を稼げてしまうって、実はかなりの異常事態なんですよ。

同時に、大口の機関投資家にとっては、もっともおいしいハメ込みポイントです。メディアでバンバン煽って素人に買わせて、高値で一気に売り抜ける。搾取の最たる例です。もし僕が「仮想通貨の本質は?」と聞かれたら、「搾取の最たるもの」と答えますね。こうした構造を理解したうえで立ち回らないと、とてもじゃないけど生き残れる世界ではない。

──仮想通貨は、大口の意向に大きく左右されるマーケットだ、と。

KAZMAX:金融の構造上、どんな市場でもゼロサムゲームが基本。その点は株も為替も仮想通貨も変わりません。ただ、仮想通貨の社会的な意義としては、若い世代を金融市場に呼び寄せた点が大きかった。そもそも日本人は、世界的に見ても金融に対する教育や意識、いわゆる「金融リテラシー」が低いと言われています。そんな中で、金融リテラシーの意義を広めた仮想通貨の社会的貢献度は高いと思っています。

次のページ 
仮想通貨トレーダーが為替にも目を向けるべき理由

1
2
3





おすすめ記事