仕事

「エロ紙芝居」を生業にする女性を直撃。「ある日、欲求が爆発したんです」

「エロ紙芝居」のつくりかた

――ライブを拝見していて思ったことなのですが、飯田さんの「エロ紙芝居」は「作り手」としての意識の方が強いように感じました。 飯田:気質に合っているのは「作る方」ですね。演じることに関しては自分が凡庸だというのを度々感じます。始めの頃は「紙芝居」を見て欲しくて、演者としての私は認識して欲しくなかったんですよ。だけど実際に演ると、私自身に注目されてしまうんですよ。ここがきつかったです。けれど今の認識は「どうせみられるし、そういうものになっちゃおう」という感じに変わってきつつあります。 ――「紙芝居師」より「紙芝居作家」という感覚が強いのかもしれませんね。ネタはどうやって作られるんですか? 起承転結を構成して枝葉を足して行くとか? 飯田:何かを作るときにいくつかのプロットを用意する人も多いと思いますが、私はそれができなくて。なので、見てもらいたいシーンを思いついて、それに向かって作って行く感じです。 ――サビから作るみたいな作業ですかね。 飯田:そうですそうです。たとえば「ダッチワイフの股間に懐中電灯を突き挿して、その光が天井に作り出すものを見せたい」って思ったら…。 ――まず常人は、それを思うことがないんですけどね(笑) 飯田:思ったら、それのための物語を作っていきます。 ――なるほど。お客さんの反応を見てそれを制作に反映することはあるんですか? ジャンルの性質上、作品を見たお客さんはおそらく「次はもっとエロ度増しのものを」とかになりそうですが。 飯田:本当にそうなんです。そしてライブで笑ってくださったり反応が良かったりすると私も、「それをもっと」となるんですが、そうならないようにしています。それを突き詰めていくと結局、私が裸になって踊ればいいってことになっちゃう(笑)裸になるのが嫌とかではないけど、それは違うので。 ――わかります。物語ではなくて、一発ギャグみたいになっちゃいますもんね。長い作品を作ったりはしないんですか?
エロ紙芝居

飯田華子の月1イベント「女の星座」

飯田:今年の4月から毎月「女の星座」という企画を月に一度やっておりまして、そこで発表している作品は連作の長編になっているんです。 ――紙芝居のジャンルの中でも様々な挑戦をしているんですね。最後に今後の野望を聞かせてください。 飯田:野望ですか。えっと、そうですね…。 ――では聞き方を変えます。仮に無尽蔵にお金が手に入るとしたらどうしたいですか? 飯田:劇場をつくりたいです。地方の温泉街とかに。そこでいろんな方に出ていただいて、私も紙芝居を披露して。そして、秘宝館のようなコレクションを集めて、劇場の周りにその展示スペースを作ってズラッと並べたいです。 ======================  普通の人ではなかなか馴染みのない世界で活躍する飯田さん。今回のインタビューで、知られざる世界の一端を垣間見ることができた。「エロ紙芝居」の劇場。完成したらぜひ行ってみたい。 【飯田華子】 2006年より自作の紙芝居で活動開始、全国各地を巡業中。また、歌手・北村早樹子とのユニット「IKAZUGOKE」ではヒップホップに挑戦し、2017年にファーストアルバムをリリース。イラストや文章のお仕事も随時募集中。 <取材・文/Mr.tsubaking> Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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