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ルールを変えることを怖がる日本人
――男性でも姓の問題で不便を感じている人はいるようです。周りにも、母親の実家の姓を継ぐ人がいなかったため、両親が離婚して母が旧姓に戻り、同時に自分も20代になってから母の旧姓に変更したという男性がいました。改姓はとても嫌だと言っていましたが、これも選択的夫婦別姓が実現していれば起こらなかったことです。しかしそう男性に伝えても、キョトンとしていました。いくら不具合があっても「ルールだから」と納得してしまっているようです。
「日本人はルールを変えるのを怖がる傾向にありますし、守ろうとしますよね。就業時間だって、1日8時間って誰が決めたんでしょう? なのにみんな8時間働こうとしますよね。でもそもそもルールは自分たちのためにあるんです。不具合を感じるなら変えればいい。なのにそこになかなか踏み込めないんです。
夫婦に同姓を強要することで、もしかしたら機能していた時代もあったのかもしれません。でもこれだけ女性も当たり前に仕事をするようになり、パスポートなどの公的書類を使ったり、いろいろな場所で自分自身の名前を使う時代になりました。そうした状況に照らし合わせると、改姓することも通称を使用することも不具合が多いでしょう。そろそろ現実に即して法律を直しませんか、ということだと思うんです。
ただ、別姓を強制しようという話ではなく、同姓にしたい人は同姓にできるのが『選択的夫婦別姓』です。誰にとっても損をしない法改正なので、興味のない人でも是非賛成してほしいですね」
青野氏らの訴訟はこの日結審し、判決は2019年3月25日に言い渡される。
<取材・文/和久井香菜子>
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