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会社の「ストレスチェック義務化」が発達障害に気づく人を増やしている!?

「発達障害=こういうものだ」という固定観念を持つ人が多い

 カウンセラーの仕事は、発達障害当事者や周囲の人間のケアだけではない。  ここ数年で「発達障害」という言葉が広く認知されてきたことで、一昔前であれば「ちょっと変わった人」だったのが「発達障害」の可能性を指摘されるようになってきた。しかし、中途半端な知識によって発達障害に誤解が生じ、「発達障害とはこういうものだ」と偏った固定観念を持っている人はまだまだ多く、正しい理解を得ることも重要になってくる。 「企業によっては理解の不足によって『気合が足りない』などの根性論を押し付けつける、『自分たちの時代は…』など世代間の問題にする事例もあります。発達障害及びグレーゾーンは100人いれば100通りの特性があり、固定された治療法はない。だからこそ、この意識を変えていくためにも、より周囲の方々の理解が必要となるんです」 発達障害 関わった企業には、発達障害やグレーゾーンの特性ついて丁寧に説明し「その特性を生かすことでむしろ作業効率が上がることもある」と言い添えるという。原さん自身、発達障害のイベントに参加するなど発達障害の理解に努めているそうだ。 「発達障害に気づいてもらうことは非常にデリケートな問題で、通常のカウンセリングより信頼関係を築くことに神経を費やします。ですが、基本的には相手が心を開いて本音を話してくれるのを待つしかありません。どこまで踏み込んでいいかを常に考えながらカウンセリングを行っています。  その距離感を間違えると、ともすれば余計なお節介になり、逆に当事者の負担になってしまいます。当事者が不自由に思っていないのであれば、何もしないことがむしろ良い治療法かもしれない……そんなことまで考え始めると、一律でマニュアル通りの対応に走ってしまう支援者の気持ちも理解できますが、それでも一人ひとりしっかりと対応していかなければなりません」  原さんらカウンセラーの活動によって自身が発達障害であると気づき、心に余裕が生まれたという人も必ずいるはずだ。発達障害の当事者と周囲の人間が理解し合い、互いにストレスのない環境作りを模索していくしかない。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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発達障害グレーゾーン

徹底した当事者取材! 発達障害の認知が広まるなかで増える「グレーゾーン」に迫る

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