会社の“外”に居場所を求めたヒラ社員たち。そこでも勝ち組みと負け組が…
その一方で、副業がきっかけでドロ沼に陥ったケースもある。西多摩にある倉庫管理会社で働く水野潤さん(仮名・39歳)。勤続15年目だが、入社当時の年収280万円から昇給もほぼなし。給料は生活費と飲み代に消えて貯金ゼロの危機感から、33歳のときに宅配ピザチェーン店でバイトを始めた。
「本業が休みの土日にバイトして、月3万円。ただお金以上に、仲間がいる空間が嬉しいんですよ。普段は本社と離れた倉庫内で、ずっと一人作業をしているだけなので」
そんな生活を6年も続けてきたが、40手前になり不安に襲われる。
「体力的にキツいんです。とはいっても、給与以外に今の会社に不満はないし、転職活動をする気力も残っていない。そうなると、この生活を続けていくしかない……」
本業から逃げるための副業になっては、痛手を負うかもしれない。
― [中年ヒラ社員]も悪くない! ―1
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