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甘えることは一つの強さ…ロスジェネ世代が下流に落ちないための5か条



 そこで藤田氏が挙げるのが「理論的な就活」だ。

「資格や専門性など自分の強みをつくるのはもちろんですが、それと同時に産業の動向に目を配ることが求められます。『就職四季報』に目を通すのも有用ですね。例えば一見キラキラしたIT系企業で300人雇用されても、5年後には5人しか残らないというケースもザラ。

逆にブラックな印象がある飲食業の中にも、従業員の平均勤続年数が20年以上という優良な企業もあります。しっかり見極めて、自分に合い、生活が安定する仕事を見つけてほしいです」

ロスジェネ中年 また家計面では、住宅費の割合にも目を向けたいとも。

「手取り収入から住居費を差し引いた残りを“アフター・ハウジング・インカム”と言います。日本は家賃やローンなどの住宅費負担が多く、この額が少ない国です。収入の3割を住宅費が占めてしまうようになると、おのずと生活が破綻していく。収入に占める住宅費の割合は、全体の1~2割以下に抑えて、残った分は貯金や自身の教育費に回したいですね」

 一発逆転を狙いすぎずに、無理せずできる範囲を自分でやることは大前提と藤田氏。

「同じような境遇のロスジェネ中年たちで集まり、意見交換もするべきです。みんなで自助や共助だけでなく、公助としての社会保障や社会の役割を考えていく必要性があると思います」

<生き残るための5か条>
1.甘えることは強さ、受援力を高めよ
2.ストレス発散して健康管理も怠るな
3.人間関係の依存は複数に分配する
4.産業の動向に注視。就活は理論的に
5.家賃などの住宅費は収入の1~2割以下

【社会福祉士・田孝典氏】
’82年生まれ。20歳の頃からホームレス支援を始め、現在、さいたま市を拠点に生活困窮者の相談業務を行うNPO法人ほっとプラスの代表理事を務める。著書に『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』(朝日新聞出版)など

― ロスジェネ中年の絶望 ―
取材・文/青山ゆずこ アケミン 佐口賢作 塩野芽生子 高島昌俊 姫野 桂 松嶋三郎 井上幸太 撮影/笠井浩司(KKフォトグラフ) 時永大吾 イラスト/神林ゆう

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