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中国売春店からの嫌がらせに、私が「戦わずして勝つことができた」理由

ついに中国人パパに電話をかける。結果は…

「それなら、私たちがいつでもパパと話せる環境にあり、そのことをママが察知すれば嫌がらせは止まるかもしれない」  そう思った私は部長に「パパの電話番号って知らない?」と言いました。すると、部長は「もしかしたら、昔、電話番号を交換したかも……」と携帯の電話帳を見返しました。すると、なんと中国人のパパの携帯番号が入っていたのです。私は「すごい!!」と言って、部長にパパに電話してもらうことにしました。  夕方19時頃、店にパパとママが一緒に入ったのを見計らって、パパに電話しました。 「最近、うちは毎日深夜に警察がきます。きっとうちの店を恨んでいる誰かの嫌がらせなのでしょう。でも、そちら側の中国の店にも、迷惑がかかってしまう可能性があるので、お互い情報共有をしておきませんか?」と。  パパには「あくまでも”見えない敵”と一緒に戦いましょう」というスタンスで話をしましたが、隣にいるママには「うちの店の人間はパパといつでも連絡がとれる環境なので、これ以上、警察に通報をやめないのであれば、パパに電話をしますよ!」という牽制の意味が伝わったでしょう。

頭を使って、戦わずして勝つのが一番

内野彩華

内野彩華

 次の日から警察通報の嫌がらせはピタリととまり、深夜に警察はまったく来なくなりました。私たちは、敵に戦わずして勝てたのです。  敵と戦って、勝てたとしても、勝つまでに時間がかかればかかるほど消耗してしまいます。例えば、うちが警察や探偵を動かすために労力を割いたとして、そのためには膨大な時間と労力とお金がかかります。    その期間が長ければ長いほど、敵に気づかれてしまう可能性が高くなり、そうすれば逆襲に合う可能性もあります。今回はママだけの嫌がらせで済んだところが、うちが店を潰そうとしてるとなれば、パパとママが協力して躍起になって店をツブそうとしてくることでしょう。    そうすればさらなる消耗をします。敵はなるべく作らないほうがいいです。でも敵ができてしまったら、時間をかけずに頭を使って、戦わずして勝つのが一番です。
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中

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