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『3年A組』大ヒットで注目! 脚本家・武藤将吾の傑作ドラマ5選

櫻井翔が主演した『家族ゲーム』

 嵐の櫻井翔が家庭教師役で主演を務めた『家族ゲーム』(’13年 フジテレビ系)は、松田優作主演・森田芳光監督による映画版(’83年)、長渕剛主演によるドラマ版(’83年 TBS系)が印象深いが、現代社会における「教育」について鋭く問いかける、新時代の『家族ゲーム』として多くの視聴者に受け入られた。出演はほかに神木隆之介、忽那汐里、鈴木保奈美。並べてみるとわかるが、両作品とも信念を持って突き進む主人公のキャラクターが際立っている。

過去作から浮かび上がる共通点とは?

仮面ライダービルド

画像:「仮面ライダービルド」テレビ朝日HP

 最後は『仮面ライダービルド』(’17年 テレビ朝日系)。「創造する」「組み立てる」という意味である「ビルド」をテーマに、正義のヒーローであるライダーの戦いや葛藤を子どもたちにもわかるように描き、武藤氏は1年間という長丁場を、たった1人で乗り切った。  そして『3年A組』にも主人公・柊(菅田将暉)のピンチを助ける存在として、作中の特撮ヒーロー「ガルムフェニックス」が颯爽と登場した。この意外な展開には誰もが思わず声をあげるとともに、武藤氏ならではの演出に喝采を送ったに違いない。  こうしてみると、武藤ドラマには「最後まで信念を貫く主人公」「リアルで緻密な群集劇」「視聴者への強烈な問いかけ」といった共通点が見えてくる。そう考えるとまさに脚本家・武藤将吾の現時点での集大成とも言える『3年A組』が高視聴率を記録したことも極めて納得だ。月並みな言葉ではあるが、彼の次の作品に期待したい。 <文・中村裕一>
株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
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