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ダウンタウン37年の意外なコンビ愛。仲良しエピソードが泣ける

松本よりも先に死にたい

 浜田の語った松本への思いが、大きな注目を集めたこともあった。それは、フジテレビ系で放送されている『ダウンタウンなう』内の「本音でハシゴ酒」に、宮根誠司が出演したときのこと。  コンビ仲がトークの話題に上がった際、宮根は「どっちかが死んだらめっちゃ泣くでしょ」と質問。松本は「泣きはしないんじゃないですか」と答えたが、同じくレギュラー出演者である坂上忍から「泣くでしょ」と再度尋ねられた浜田は、「だから先に死にたいんですよ」と回答したのだ。  この発言には、そこにいた出演者全員が感動した様子。それでも松本は、「好感度アップさせてる」と突っ込んだが、これは嬉しい気持ちをごまかす照れ隠しだったのかもしれない。

ダウンタウンとは松本である?

 2012年に、タワーレコードの意見広告シリーズ「NO MUSIC, NO LIFE?」を、芸人のみとしては初めて飾ったダウンタウン。二人が手をつないだ姿が印象的なポスターだったが、一緒に載せられていた言葉も心を揺さぶるものだった。  そこに掲載されたのは、「ダウンタウンとは何ですか?」という質問に、悩んだ様子の松本は「浜田が決めます」と話を振り、それを受けた浜田が「ダウンタウンとは松本である」と答えたという一連の文章。松本に負けず劣らずの、浜田の相方愛を感じさせるエピソードだ。

本当の気持ちはいつかわかる!?

 最後にご紹介するのは、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)内で、浜田が50歳を迎えた記念に行われたサプライズ企画でのエピソード。その企画内容は、浜田への感謝の気持ちを出演者一同が手紙に綴るというものだった。  手紙を読む番となった松本だったが、恥ずかしさのあまりか「やっぱり読めない」と断念してしまう。その後、一度はスタッフの説得に応じ、番組レギュラーであるココリコ・田中が代読するという形で手紙が読み始められたものの、それも松本が途中で制してしまい、結局最後まで紹介されなかった。  終わりまで読まれることはなかったものの、普段はなかなか浜田をほめたり、認めたりしない松本が、相方に対する恥ずかしいほどの感謝の気持ちを、手紙にしたためたのは間違いのないこと。番組放送後に松本は、自身のツイッターに「ガキ。イライラしたよな。でも一番イライラしたんはオレ自身」、「だから…いつか…約束。たぶん」と書いており、いつか、その本心を披露することを誓った。  ――いつもは、互いに突っ込み合っているダウンタウンだが、やはり35年以上コンビを組み続けている二人の絆は本物。これからも、基本的には“ツンツン”している両者が、不意に見せる“デレ”な瞬間を楽しみにしながら、その姿を追いかけていきたい。<文/後藤拓也(A4studio)>
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