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孤独死の犠牲になった悲しきペットたち。飢えて共喰いした形跡も…

悲しき小型犬の死

 塩田氏によると、猫と違って犬の場合は、ひっそりとその生涯を閉じることが多い。そこは神奈川県の高級分譲マンションの一室だった。住民の50代の女性は一人暮らしで、孤独死して死後二週間が経過していた。  玄関からゴミの山が溢れていて、掻き分けるようにして、匍匐(ほふく)前進で前に進まなければいけなかった。  机には、大量のサプリが無造作に置かれていて、部屋の中心は大量のペットボトルがあった。ごみの頂点は、腰辺りまでの高さになっていた。  一メートル四方の毛布が掛けられた箱の辺りに、臭いが充満していたため、毛布を取ると、ケージの中で、白と茶色の小型犬二匹が、寄り添うように亡くなっていた。 「孤独死現場ではペットの死骸が見つかることが多いのですが、この二匹はお互い頭と頭をくっつけて、お互いに寄り添うように亡くなっていたんです。きっと二匹は仲が良かったのでしょう。2匹の遺体を見た瞬間、思わず涙が込み上げてきました」  塩田氏は、女性がセルフネグレクトに陥り、無気力となり、毛布をケージにかけて放置したのだろうと推測する。そして、二匹は生きたまま、ゴミの山に埋もれて、亡くなっていった。塩田氏は、その二匹の苦しみを思うと、胸が締めつけられたという。
孤独死の犠牲になった悲しきペットたち

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 少子高齢化、単身世帯の増加に伴い、孤独死は近年増え続けているという実感がある。世知辛い世の中でペットは私達の心を癒してくれる大切な存在だが、その命を道連れにすることは決して飼い主も望んではいないはずだ。<取材・文/菅野久美子 画像提供・武蔵シンクタンク>
(かんの・くみこ)ノンフィクションライター。最新刊は『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』(毎日新聞出版)『孤独死大国 予備軍1000万人のリアル』(双葉社)等。東洋経済オンライン等で孤独死、性に関する記事を執筆中
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