爆笑![昔の2010年予想図](珍)絵巻【生活スタイル編】

気がつけば、21世紀も10年目。でも、子供の頃、想像してたのと何だかちょっと違うような……。というわけで、官公庁や有識者による真面目な未来予測から、SF小説などのフィクションまで、いろんなメディアで発表された”過去の未来予測”を集め、その当たりハズレを検証した!

[生活スタイル]編
無重力状態でのセックスは、ウルトラC級体位が続々登場!
ヤングレディ’85年5月28日号

週休3日制が普及し、春夏秋冬で各10日ずつの長期休暇が取れるように
週刊宝石’89年4月13日号]

70歳になると「シルバー・パスポート」が与えられ、マリファナ吸引もOKに
アサヒグラフ’87年1月2・9日合併号

「パン」が日本人の主食となり、米飯又は麦飯を用ゆるものは、著しく減少せむ
日本及日本人’20年4月春季増刊号


 時代が変われば生活スタイルも変わる。が、「西暦2010年、宇宙時代の性』はこう変わる」(『ヤングレディ』’85年5月28日号)って記事は少々飛びすぎ。当時において「現実にアメリカ航空宇宙局(NASA)あたりでは、宇宙遊泳状態でのセックスを研究しているそう」で、その結果、2010年には「地上では考えられもしなかったウルトラC級体位が続々とでて」きて、「地上の感覚しかもっていない人間にとって無重力だと、動き方がわかりませんから」”体位アドバイザー”なるものが誕生するんだとか。現実には一般人は宇宙にすら行けてないのにね。そもそもNASAはホントにそんな研究してるのか!?

 性生活予測は、この30年前にも『キング』(’57年5月号)にて「21世紀のセックス」というのがあり、「寝室が欧米風の遮断式になるにつれて性的荒淫におちいる恐れは多分にあり、それがかえって老衰をはやめるという結果にならないとも限らない」。老衰を早めるほどのセックスって、どんだけ激しいんだ!?

 そんな長寿社会を先読みし、バラ色の老後を謳っているのが『アサヒグラフ』(’87年1月2・9日合併号)の「21世紀ライフスタイルウォッチング」だ。老人比率が増すにつれ、老人は一種の権力集団となり、「場」の確保、拡大を図り、「七十歳になるとシルバー・パスポートが与えられ、これまで禁止されていたいくつかの行為が容認され」るのだが、そのなかにはマリファナ吸引も……って、そりゃマズいだろ! さらに遡って、前出『日本及日本人』(’20年4月春季増刊号)の「百年後の日本どうなるか」で、「面も健康法と不老術を行いて、恰も少壮者の如き容貌をなせるもの多し」と、今のアンチエイジングブームを言い当ててるのはお見事。

 高齢者がハッピーなのは結構だが、サラリーマンのビジネスライフはどう予測されているのか。

「光ディスク」と「携帯型パソコン」で「会社で、自宅で、どこでも仕事ができる」(前出『アサヒグラフ』)のはもとより、NTT未来予測研究会のシミュレーションによれば、「シドニー、シンガポールの顧客と《立体映像会議》で打ち合わせ。高精細でリアルな立体映像は、あたかも同一の会議室で会議しているかのような臨場感を生み出す」(『2005年の社会と情報通信』’91年刊)ってことに。

 仕事のツールのみならず、働き方の予測もあり。『週刊宝石』(’89年4月13日号)では、「21世紀には週休3日制のところが多くなっているでしょう。長期休暇も春夏秋冬で、それぞれ10日ずつ取れ、フランス並みになります」と書いている。何だか優雅にも感じるけど、同じように「労働時間が短縮されて、一日、四、五時間の労働。週三日制、四日制ということになる」と予測した「未来学者が予想する50年後の日本」(『週刊サンケイ』’69年1月13日号)じゃ、「相次ぐ機械化」で仕事が激減、「働くのはエリートだけ。あとの人はぶらぶらして、レジャーでも楽しむよりしょうがない」ってことになるらしい。でも、仕事がなければ遊ぶカネもないのでは……。

 また、衣食住に関する未来予測も。衣では「暖冬異変が続くので、地球の気温は大分上ると思うから、とにかく着物は薄着になる」(『キング』’55年2月号「五十年後の日常生活を語る」)と、着る物以前に、地球温暖化を指摘してるのがすごい。食では「『パン』が日本人の主食となり。米飯又は麦飯を用ゆるものは、著しく減少せむ」(前出『日本及日本人』)なんてのが。間違いないのは、麦飯の著しい減少か。住まいに関しては、超高層ビルに住む以外に「より快適な環境を求めるリッチな人向けに超高給移動式住宅もお目見え」「高速道路で家を走らせることがステータス」(前出『アサヒグラフ』)って、家なんかに道走られちゃ邪魔でしょうがないっての!

 ほかにも「日常普通にはローマ字を用ふ」(前出『日本及日本人』)とか、「停車場等にて痰壺外に咯痰する者なし。文明の普及し、衛生思想の発達したるに由る」(同)なんて時代を感じさせる予測があるかと思えば、前出『2005年の社会と情報通信』には外回りのビジネスマン向けに「街頭型ビジュアルテレホン」というテレビ公衆電話が登場。今じゃ、公衆電話を探すほうが大変だけどね。

― 爆笑![昔の2010年予想図](珍)絵巻【3】 ―

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