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夏の海外旅行で犯罪者に狙われるのは、少人数の女子旅グループ。身を守るすべはあるのか?

身を守るすべはあるのか?

女子旅 ネガティブな面ばかり強調したが、女子グループならではの犯罪を避ける方法もある。たとえば2~3人で一部屋に泊まっている場合、押しかけてくるようなナンパ男はいない。 「まさかそんなことする?」と思う方も多いかも知れないが、アグレッシブなナンパをしてくるヤツは意外といる。そういうときに複数でいると、十分な予防策になる。  詐欺やぼったくりも、きちんと全員で意思統一していれば、むしろ一人が交渉にあたっているあいだに、ほかのメンバーが警察なり、助けてくれそうな人を呼びにいくことだってできる。スリなら、お互いのカバンを見合っていたりすれば適切に対処できるだろう。強盗だって警戒心の強い連携のとれていそうなグループだったら、もっと楽そうなターゲットに狙いを変えるかもしれない。  また、女性だからこそのポイントもある。たとえば服装を普段着にして目立たないようにするとか、グループの中でひとりだけ浮いた格好をしないとか、基本的な予防策をとることで狙われるリスクは格段に変わってくる。  持ち物だって同様だ。私の知人に、配車アプリのUberのドライバーにトランクを奪われた女性がいる。目的地に到着して彼女が降車した瞬間に、トランクを乗せたまま立ち去ったという。警察に被害を届け出ると、Uberへの登録は偽装のナンバープレートでされていたことがわかり、結局荷物が戻ってくることはなかった。  このケースでは、被害者が悪いことなどないので、あえて原因を挙げるとしたら、トランクがひとめでわかる高級品だったことだろう。彼女のトランクはルイ・ヴィトン、それだけで数十万円の品物である。また、ヴィトンのバッグの特徴的な模様は素人でもわかるだけに、獲物にされやすかったということだ。  旅の最中は身の回りに目を配る人でも、トランクのような大荷物はわりと油断しがちである。これがもっと地味なトランクだったら、複数のグループ旅行であったなら……。そう思うと、ちょっとしたことの積み重ねや、集団であることが安全な旅に近づけてくれるのがわかるだろう。  グループで無事に旅を終えた経験は、かけがえのない思い出になるもの。そこを邪魔する連中がいるかもしれないと、「狙ってくる奴らがいる」と共通の仮想敵を作って予防につとめることで、さらに結束が強まる。今回紹介したようなやり方は、安全な旅に近づくやり方としておすすめできる。<取材・文/丸山ゴンザレス>1977年生まれ。宮城県出身。考古学者崩れのジャーナリスト・編集者。國學院大学学術資料センター共同研究員。大学院修了後、無職、日雇い労働などから出版社勤務を経て独立。現在は国内外の裏社会や危険地帯の取材を続けるかたわら、TBS系『クレイジージャーニー』に出演するなど、多方面で活躍している。著書に『世界の危険思想 悪いやつらの頭の中』(光文社新書)、『危険地帯潜入調査報告書』(竹書房)など多数ある。
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