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あおり運転・宮崎容疑者の“人間性”と、“ガラケー女”への依存心…精神科医に聞く

宮崎容疑者 再犯の恐れも…

 オレ様気質やナルシスト傾向、挫折がきっかけで歪んだ心などを春日氏は指摘したが、巷には「心の病」を疑う声も多くある。だとすれば治療の必要があるが…。  春日氏に尋ねると、「病気を疑うならば躁(そう)病が近い」と言う。 「宮崎のさまざまな行状にもっとも当てはまるのは躁病だと思われます。躁病では往々にして、自画自賛的なトーンと攻撃性とが途方もなく膨らみますので、それが『もともとナルシスト』という性質に加味されると、今回のような事件の納得はいきます。  ただし、躁病が年単位で持続するのかどうか、といった問題があります。テンションが下がったり鬱になったり自殺未遂があったり、といった波があれば躁病説に一票ですが、断言はできませんね」  さらに、逮捕時の態度からネットなどでも囁かれる「薬物」を使用している疑惑。これについてはどうか。 「一部報道やネットなどで覚醒剤を使用している可能性の指摘もありますが、以前逮捕された時に尿検査くらいは受けていた気もしますし…まあ現段階では何とも言えません。  ですが、(昨年3月に)タクシーでトラブルを起こした時には、逃亡するかのようにグルグルと12時間もタクシーを走らせ、周りの車のナンバープレートをいちいちチェックしたりする被害妄想的な言動を取っていたようですね(※)。  被害妄想は、覚醒剤の場合も統合失調症の場合もあり得る症状です。というわけで、パーソナリティー障害レベルの『思い上がったチープなナルシスト』であることに加え、何らかの精神疾患ないしは薬物の影響という“合わせ技”の可能性もあるでしょう」 ※監禁されたタクシー運転手の証言(8/21、読売テレビニュースより)
宮崎文夫容疑者

宮崎容疑者が再び「車を運転する日」は来るのだろうか?

 複数のメディアが宮崎容疑者の刑罰を予測しているが、執行猶予がついたり、罰金刑ですむ可能性も指摘している。「ならば宮崎容疑者は、また同じようなことを仕出かすのではないか?」と恐ろしくなる。  再犯の恐れと対処法について春日氏は、「まずは喜本容疑者と別れるべきだ」という。 「もし精神疾患であれば治療である程度よくなるでしょうし、アクセル役の喜本容疑者と別れるだけでもとりあえず『まとも』には近づけるではないでしょうか。  しかし、今回の事件で『思い上がったチープなナルシスト』の部分が、ますます傷つけられたのは容易に想像ができます。長い目で見れば、いずれ居直ったり、世間に仕返しを図る可能性はありそうですよね」  こんなに粗暴な人間が、また車を運転するのか…と思うとゾッとする。どうにか更生してほしいと切望するが、果たして今後どうなることやら――。<取材/日刊SPA!取材班>
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