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日韓GSOMIA電撃破棄も、日本側のデメリットはほぼなし!?

米韓同盟に亀裂が生じる可能性が高くなった

 7月下旬にボルトン米大統領補佐官(安全保障担当)が、8月上旬にはエスパー国防長官がそれぞれ訪韓。同盟国の関係修復をギリギリまで説得してきたにもかかわらず、メンツを潰された格好の米国は憤りを露わにしている。GSOMIAの「破棄」が報じられた直後、すぐさまポンペオ国務長官が「(文在寅政権の決定に)失望している」とする声明を発表。国防総省も「強い懸念と失望」を表明した。  駐韓特命全権大使を歴任し『文在寅という災厄』(悟空出版)の著書もある、外交経済評論家の武藤正敏氏が話す。 「韓国は今頃になって『(事前に)米国側の理解を得ていた』と釈明していますが、直後に米国務省が全面否定するほど、米国の韓国に対する不信感は募っている。今回、文在寅政権が米国の忠告を一切無視して協定破棄に踏み切ったことで、今後、米韓同盟に亀裂が生じる可能性が高くなった。もともとトランプ大統領は朝鮮半島問題に関心などなかったが、ホワイトハウスの閣僚からは、そんなトランプ氏でさえ韓国の厄介ぶりに辟易としていると漏れ伝わっている。  トランプ大統領の予測不能な性格も流動化に拍車をかけるリスクがあり、『米韓合同軍事演習の中止』や『在韓米軍の縮小』など、これまでトランプ大統領が言及してきたことが現実になる可能性も出てきた。そうなれば北東アジアのパワーバランスは崩れ、日本の安全保障にも重大な影響を及ぼすことになる」

GSOMIAの破棄で、韓国は自ら北朝鮮リスクを高めてしまった

 文政権の迷走で「漁夫の利」を得るのは、日米韓の協力関係に楔を打ち込みたい北朝鮮や中国、ロシアといった面々だ。なかでも、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長にとっては笑いが止まらない展開と言っても差支えないだろう。武藤氏が続ける。 「GSOMIAの破棄で、韓国は自ら北朝鮮リスクを高めてしまった。文大統領は北朝鮮が攻撃を仕掛けてくることはないと妄信し、南北統一後の“ワンコリア”を夢想して前のめりになって北に擦り寄ってきたが、金正恩委員長は韓国を毛嫌いしている。韓国からの支援は上から目線ですし、米朝会談のお膳立てをしたことを鼻にかけているのも金正恩委員長にすれば腹立たしい。  実際に、米韓合同軍事演習が行われるなか迎えた光復節の演説で、文大統領は北朝鮮に“ワンコリア”を目指すメッセージを送ったが、返事は2発のミサイルと『まれに見る図々しい人だ』という侮蔑の言葉だった。米朝間にパイプができた今、米国にとっても北朝鮮にとっても韓国の利用価値はない。そんな状況で直情的にGSOMIAを破棄すれば、北のリスクが高まるのは当然の話。韓国人の国民性として、頭に血が上ると勢いに任せてしまうところがあるが、そんな国民の反日感情を煽っているのが文大統領にほかならないのです」  日本は「煽り行為」に引っ張られることなく、毅然たる態度で臨む以外ないだろう。 取材・文/週刊SPA!編集部 写真/EPA=時事 AFP=時事 ※週刊SPA!8月27日発売号「今週の顔」特集より
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