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デモ過熱の香港。現地の日本人キャバクラで起こる変化は?

日本人キャバクラは閑散としている?

 サトウさんによると、尖沙咀の他の韓国系ガールズバーでも日本人女性が働いているのを見かけたという。では、本来あった日本人キャバクラはどうなっているのだろうか? 銅鑼湾の日本人キャバクラの関係者に話を聞いた。
キャバクラ

写真はイメージです

「お盆前に日本に帰省したけれど『空港のデモで香港に戻れない』というお客さんばかりで店はヒマな状態です。さらに女の子が全然足りていなくて、ビザの関係で元々在籍していた女の子がほとんど帰ってしまい、さらに報道を見たのか求人からも応募がまったく来ない状態です。今はデモを行うエリアや曜日が大体分かっているので、それに合わせて航空券の手配をすることもできます。店は絶賛求人募集中なので、女の子もお客さんもなるべく早く来てきてほしいというのが本音ですね……」  普段は香港に赴任しているが今は日本に帰ってきているという駐在員に聞くと「デモが収束するまで会社から渡航禁止命令が出ている」という意見が多く聞かれた。デモの影響を大きく受けているのは夜の街でも同様だ。人的被害にしろ経済被害にしろ、これ以上拡大しないことを願うばかりである。<取材・分/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在は夜の街を取材する傍ら、キャバ嬢たちの恋愛模様を調査する。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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