まるで愛人契約のようだ。しかも、あずささんはSさんと手を繋ぐことすらしてくれなかったという。 「手を繋ぎたい、と言っても、最初は『恥ずかしいから』と断られていました。そのうちに『吉沢亮ぐらいイケメンになってからね』と言われるようになって……『あ、一生無理』ってことだな、と思いました」 　聞いているだけで悲しくなってくるが、パパ活でひたすら貢がせる女と貢ぐ男、と思えばありがちな話ではある。ところが、2人の関係の終わり方はあまりありがちではなかった。 「貯金が尽きて、あずさにあまりお金を使えなくなってしまったんですよ。そのことをあずさに伝えたら、『私は結婚するつもりだったのに……責任とれないなら、慰謝料払って』と、悲しそうに言ってきたんです。どうすればいいのかわからなくなってしまって、自分の母親に今までのことを相談したんです。 　すると、母親はあずさにすぐに電話をかけて、『純粋なうちの息子を騙したクソ女！！ 慰謝料払ってほしいのはこっちのほうだ！！ 息子が渡したお金を返さないなら訴えてやろうか！？』と、ものすごい剣幕で怒鳴りつけたんですよ。それにおびえたのかそれ以来、彼女と連絡がつかなくなりました」 「いまだにあずさには未練があるし、童貞を捨てるならあずさがいい」と話すSさん。その一方で、母親が自分のことを思って行動してくれたことには感謝しているのだそうだ。 　この件で、男としての自信をさらに失ったSさん。彼に春は来るのだろうか。＜取材・文／関圭一＞