池谷幸雄といえば、1992年のバルセロナ五輪の体操の個人床で銀メダルを獲得した元トップアスリートだ。引退後はその抜群の身体能力とひょうきんなキャラクターでバラエティー番組にも数多く出演し、人気のタレントとしても活動していた。 　そんな池谷は、2016年にフジテレビ系の人気ワイドショー『バイキング』に出演した際に、今までに幾度となく詐欺被害に遭い続けてきた壮絶な過去を明らかにし、その境遇にスタジオは驚きに包まれていた。 　あるとき池谷は、所有していたフェラーリを離婚費用に売却しようと、知人のディーラーに譲渡証明書、印鑑証明書ともに預けていたところ、まるごと盗まれ、その被害額は約1200万円にのぼったという。その後も被害に遭い続け、その被害総額は約3億円にまで達していることを明かしていた。 　最後に紹介するのは、“世界のYAZAWA”として熱狂的なファンを獲得している伝説的ロックシンガー・矢沢永吉だ。彼もまた、痛恨の詐欺被害にあったことのある芸能人のひとりなのだ。

矢沢永吉 7年ぶりのニューアルバム
「いつか、その日が来る日まで…」
2019年9月4日(水)ON SALEhttps://t.co/p5iVhsBoB4#矢沢永吉 pic.twitter.com/dOkPAwIZgb

— 矢沢永吉 公式アカウント (@yazawas_door) July 6, 2019

　その被害額は衝撃の約30億円。1998年当時、矢沢がオーストラリアに作っていた現地法人の男と、矢沢自身の個人事務所の経理責任者が共謀。矢沢の資産を詐欺・横領し、投資に使い込み、しかもその投資に失敗し巨額の負債を抱える羽目になったのだ。 　しかし、ここでめげなかいのが“世界のYAZAWA”。約6年間に渡り日米ツアーや俳優活動を行うなど馬車馬のように働き、驚愕のスピードで返済をし終えたのだという。その後は、なんと赤坂の一等地に5階建てのスタジオを建設するに到っているというのだから驚きである。 　――大金を持つ芸能人たちのまわりには、腹黒く胡散臭い連中が集まってきやすいのだろう……。芸能人はファンを喜ばせるだけでなく、自らの資産を守る知恵と警戒心も必要な職業なのかもしれない。＜文／A4studio＞