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“妻を寝取られる夫”を演じて500本。日本一のネトラレ俳優・松本洋一が「俳優なのにAV出演」を続けるワケ

AV作品から出演オファー…俳優としてやるべきか?

ネトラレ俳優 高校を辞めてから長い月日が経った。しかし案の定、糊口をしのぐ日々が続いた。そんなある日、役者の先輩である山岡竜生さんから「AVのエキストラが足りないんだけど、出てくれないか?」と相談されたという。山岡さんはネトラレ役としてAVに出演していた。  当然、当初は迷いもあった。 「やっぱり、ずっと役者業をやってきた人間にとって、AVに出るっていうことに嫌悪感まではいかないけど、当初はあんまり良いイメージを持てなかったというか……。もしもAVに出たら、“AV男優”という扱いになってしまうんじゃないかと。将来、CMとか大きな仕事が入った時に、ネックにならないかって心配になったんです」  しかし、実際に山岡さんから紹介されたAVのエキストラの現場に行ってみると、ネガティブなイメージは覆された。 「その監督さんの作品はすごく内容がしっかりしてたんです。ドラマ仕立てで台本があって、ちゃんとストーリーや構成がある。これなら、アルバイトばかりで何もしないより絶対やったほうが良いな、と。役者として少しでも多くカメラの前に立って、台本があって、芝居をする環境にいるべきだと思いました」  そこで「次回は、妻を寝取られてしまう旦那役をやってくれないか?」とネトラレ役での出演オファーを受けたのだ。松本さんは、「ぜひお願いします」と即答した。  そして、最初は月に1本だったAVの仕事が、5本、6本……と次第に増えていった。もはや、不倫などの作品において必要不可欠な俳優になったのだ。そこで松本さんは、ある決意をする。
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“ネトラレ俳優”を隠す意味なんてなかった
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