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2019キャバ嬢新語・流行語大賞を発表!「メンヘラ製造機」を抑えた年間大賞は?

水商売の概念を覆した“〇〇〇〇”が大賞に決定!

 続いては筆者が個人的に感じたキャバクラ業界のムーブメント。それを語ってくれたのは、大阪ミナミの昼キャバに勤めるリオンさん(仮名・19歳)。
大阪ミナミの制服系昼キャバ

大阪ミナミの制服系昼キャバ

「水商売は今の店が初めてなのですが、店を探しているときに普通の夜営業のキャバクラの掲示板を見ていたら派閥があるとか無理矢理飲まされるとか書いてあって怖くなっちゃったんです。そんなときにたまたま昼キャバの求人を見つけたのですが、営業時間が13時~22時まででシフトが自由だったんです。  お金が欲しいときはオープンラストで入ることもあるんですが、ちゃんと途中で1時間休憩をもらえて、ご飯を食べたり更衣室のソファで寝るのもOK。未成年なのでお酒を飲ませないようにと店側からお客さんにちゃんと言ってくれるし、ガッツリ水商売に浸からないでいいので働きやすいですね」  また、同店に勤めるサヤカさん(仮名・27歳)は、こう語る。 「ずっと夜営業のキャバクラで働いていたんですが、体調を壊しちゃって朝キャバに移動したんです。でも朝5時オープンの店だったのでメイク時間などを入れると深夜3時とかに起きなくちゃいけなくて。それで昼過ぎまで飲んで酔っ払って家に帰っていたら昼夜逆転の生活になって余計、不健康になっちゃったんですよね。  今の店ならお昼頃に起きて好きな時間に出勤して、どんなに遅くても22時には終わるので夕飯を食べて終電で帰れるんですよ。夜営業のキャバクラだと営業が終わっても電車がないので送迎の車を待たされたりしていたけれど、今はそういうストレスもありませんね」  また、この店ではキャスト同士の連絡先の交換や外で会うことを基本禁止しているため、派閥などもなく非常に働きやすいという。水商売にどっぷり浸からず、昼の時間に自由に稼ぐ。まさに水商売の働き方改革である!  というわけで、審査員の筆者が選んだ2019年の水商売流行語大賞は、キャバクラで働く女性側の概念を大きく覆した「昼キャバ」に決定! 新語というわけではありませんが…(笑)。<取材・文/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在は夜の街を取材する傍ら、キャバ嬢たちの恋愛模様を調査する。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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