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不利益があっても相手を許せるか、田中角栄の器の大きさとは?

「器の大きい人間」と思わせるのは、自分に不利益があった時に、相手を許す柔軟性だ。早野氏はそれを「懐の深さ」と表現している。彼がこのエピソードを書き記したのは、角栄の言葉に心を揺さぶられたからだ。  誰かに心を揺さぶられた体験は原風景となって、その人に影響を与え続ける。ロッキード裁判丸紅ルートの判決が下ったのが1983年、早野氏の著書が出版されたのは2012年だ。角栄の影響は30年近く経ってもなお続いていたことになる。  そして、そうした体験がエピソードとして広まることで、その影響は第三者にも及ぶようになる。「田中角栄ってこういう人だったんだって」と語り継がれるほど、次第にその人は歴史に名を残すような大人物となっていく。それが人物の影響力というものだ。  もしあなたが田中角栄ほどでなくとも、「もう少し自分の器を大きくしたい」「もう少し懐の深い人間になりたい」と思うなら、自分に不利益があった時に、相手を許してみてほしい。あなたに対する相手の評価が上がり、それが噂話として広まっていくだろう。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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