「タメ年の男なんですが『お金ない、奢って！』アピールがすごいんです」と話すのは、リカさん（20代・仮名・タレント）だ。 「できるだけお金を使いたくないのか、飲み会には1時間遅れできて、とにかくたくさん食べるしたくさん飲む。にもかかわらず、会計になると『俺、みんなより遅くきたんだけど、いくら払えばいい？』と安く払おうとするんです」 　彼は最初からいた誰よりも飲み食いするというからたまげる。男女関係なく、そこは『たくさん飲んだから多めに払うね』のひと言がほしいところだ。 「ほかにも『今飲んでない？』ってLINEがきて、その時は繁華街の飲み放題のバーにいたんですね。2時間で3000円。安くも高くもない、仮にもバーだし。それで『来る？』って聞いたら『ちょっと高くない？ もう少し安くならない？』って。 　知り合いのお店だから多少の交渉はできたんですが、『う～ん、チョット高いなぁ。俺、金欠なんだよね（笑）』って。これ、彼のいつものパターンで『もう今日は出してあげるからきなよ！』待ちなんです。私も周りの友人も酔っ払ったら、奢っちゃう癖があるんです。でも普通は『前に出してもらったから』って、次の機会でお返ししますよね？ コイツの場合、絶対それがないんです。前に何度か奢ったら、当たり前に奢ってもらえると勘違いしたのか、堂々と『お金ないけど飲みたい』って言うんですよね」 　彼氏でもない、自分が好意を抱いてるわけでもない男性から「お金がないから安い店に行かない？」と誘われるならわかるが、「お金がないけど飲みたい」は理解に苦しむ。 「そいつは役者の卵？ みたいな感じなんですが、自分に酔ってるんですよね。役者とは～演劇とは～って、聞いてもいない美学を語るクセに、お金がない自分を問題視していない。別に私たちが彼のファンとか、彼の話が聞きたいならおごるかもしれないけど、何が悲しくて興味もないタメの男にお金払ってまで飲まなきゃいけないんだよって。だったらホストでも行きますよ（笑）」 　筆者の友人でもみんなで飲んでいる時に『後で払うね』と言いながら、払った試しがないヤツや、飲むとなれば『宅飲みしよ！ お酒買ってきて！』と頼んでおきながら1円も払わないヤツがいた。しかし、だんだんと人が離れていった。 　節約のできる男性はとても魅力的で「結婚するなら財布の紐が固い人のほうが良い」という女性は多い。だが、度を過ぎたケチや自分の収入が低いことを開き直った挙げ句、女性にたかるような男はどうだろうか。断言します。100％モテません！＜取材・文／吉沢さりぃ＞ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』（イースト・プレス）、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』（ともに彩図社）などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X（旧Twitter）：@sally_y0720