更新日:2020年01月24日 19:14
仕事

「ムダな仕事」をさせる会社の特徴

働き方改革でムダな仕事が増えている!?

 ただ、今は働き方改革ブームの真っ最中。残業をやめて生産性を高めようと、社内制度や管理システムを改革する企業も多い。しかし、皮肉にもそれがムダな仕事を生んでいる面があるという。 「例えば勤退管理や経費精算のために新しい社内システムを導入したとします。その際、使い勝手を経理や総務など“事務作業の達人”が判断しがちなので、実際には現場が使いづらかったりするんです。『むしろ作業に時間がかかる』とブーイングが来ては本末転倒です」  これまで528社の業務改善を支援してきた越川慎司氏も「働き方改革をしている企業の9割が失敗している」と指摘する。 「反対にうまくいっている企業は『どうにか早く帰らせよう』ではなく『なぜ早く帰れないのか?』を考えるんです。すると、社内会議に業務時間の4割以上が費やされていたりして、それをやめたらむしろ売り上げが伸びたそうです。根本原因を考えないと、ムダな仕事はいつまでもなくなりません」  果たしてあなたの会社は“残念な仕事”に溢れているか、否か。 残念な仕事術

「残念な仕事」が多い会社の特徴

・人材の流動性が乏しく「外からの視点」がない ・社員が高齢化して昔の成功したやり方を引きずっている ・経営者や管理職が業務改善に鈍感 【業務改善士・沢渡あまね氏】 あまねキャリア工房代表。全国で業務プロセスやコミュニケーション改善の講演やアドバイスを行う。著書に『仕事ごっこ』など
沢渡あまね氏

沢渡あまね氏

【働き方改革コンサルタント・越川慎司氏】 クロスリバー代表。ムダを減らし週休3日を3年間継続中。著書に『仕事のムダがなくなる 超時短術』(日経BP)などがある
越川慎司氏

越川慎司氏

<取材・文/週刊SPA!編集部> ※週刊SPA!1月21日発売号の特集「残念な仕事術」より
―[残念な仕事術]―
1
2
週刊SPA!1/28号(1/21発売)

表紙の人/ ゆきぽよ

電子雑誌版も発売中!
詳細・購入はこちらから
※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める!
【関連キーワードから記事を探す】