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格闘家・青木真也が「6時間9000円で付き人やります」…なので個別で人生相談してみた

「うるせえバカでいい」

――青木選手みたいに、対人関係でも自分の考えを貫き通すと、「あの人は変わった人」って言われることがありますよね。それでも自分を出す、貫き通すというのは、勇気がいると思うのですが。 青木:僕はね、つい最近まで「変わってたんだね」って思った。 ――「変わってた」というと?過去形ですか? 青木真也 青木:(自分では)変わってると思っていなかったから!僕は僕の当たり前と思うことをやり続けただけで、どうやら周りは違っていたらしい。 ――例えば、どのへんが違っていました? 青木:格闘技や柔道にかける情熱の量が違っていましたよね。でも今は僕も、感じることありますよ。同調圧力にまみれた社会じゃないですか。 ――青木選手でも感じますか? 青木:みんな大変だろうなって思いますよ。 ――でも、『ストロング本能 人生を後悔しない「自分だけのものさし」』(青木選手の著書)に書いてある「うるせえバカでいい」は、なかなか難しい… 青木:なんで?(即答) ――私は例えば、不満があっても「この人と今後もまた会うかもしれない」とか考えてしまって… 青木:大丈夫だから! ――(笑) 青木:困ることなんてないじゃないですか。べつに、できないものはできないでしょ。「仕方ねえじゃん」っていうスタンス。だから、何もおびえる必要なんてないと思うんですよ。だから、「うるせえバカ」でいいんです。  ――募集通り、6時間ぎっちりと青木選手が付き人として、筆者と時間を過ごしてくれた。半ば人生相談のような雑談にも、自分の意見をはっきり言いながらも、一つ一つ丁寧に、解決策を提案してくれた。  そこには、自分を貫き通した方が人生が楽になるよという、強く熱いメッセージを感じた。 <取材・文/池守りぜね 撮影/平川タケシ 取材協力・Dinig Barしゃくれくるぶし>
出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration
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