目標や夢は壁に貼って、成功するために常に考え続けた
三崎さんのもとに届くDMなどを見ると、
「みずから諦めて、自分の可能性を狭めている人が多い」と苦言を呈する。
「『自分はサラリーマンだから』とか『親が~』とか、たしかに環境は大事かもしれません。でも、自分の力でそういった試練や境遇は打開できると思うんです。
自分の人生を諦めているのは、間違いなく自分自身です。高校中退で大学にも行っていない僕ができたんですから、みんなにもできるはずです。みんなの方が優れていることは多いんですよ。ただ、僕が唯一優れていたのは、
成功しなかったら死んでもいいという『覚悟があった』ことです。
多くの人は、絶対に成功したい、目標を達成したい、夢をかなえたいと思いながらも熱が続かず、途中で諦めてしまいます。僕だってそうです。でも目標や夢、やりたいことは部屋の壁に貼ったり、携帯の待ち受けにして、寝ているとき以外は目標が嫌でも目に入る状況にしています。そうすると、『目標達成のためにはどうすればいいのか』と考える時間が増えます」
経営者時代、三崎さんは「お金に愛される人間になろう」と社員に伝えてきたという。
「僕はお金に対する自分なりのルールがあって、財布では1万円札を下向きに入れることにしています。それは、お金が逃げないようにするため。当然そんなことでお金が減らないわけじゃないですが、
お金に対する気持ちや心構えの問題なんです。夜に飲み歩いている起業家は数年以内に間違いなく消えるし、最初はお金持ちになりたいという強い気持ちで頑張っていたのに、一時的にお金持ちになると、驕りができてしまう。
お金に対する敬意を失うとだんだんお金に見放されてしまって会社がうまくいかなくなり、夜の世界からも消えるという人をたくさん見てきました。どんなに成功してお金持ちになっても、努力し続けないとといけません。努力を忘れたら終わりです。努力しないで稼げる人はいません」
このように「お金を敬い、お金に愛される生き方」を大切にする三崎さん。加えて、どんなに失敗しても
「あのとき、あの過去があったから今がある」と思える未来にするため、死ぬ気で努力する。
「
何もやらないことが悪なのであって、自分の人生の可能性を決めているのは自分なんです。熱い気持ちを持って、諦めないで一生懸命やれば絶対に未来は変わります。今よりいい世界を見ましょう。変えましょう。やってみましょう。自分の人生が素晴らしいものになるように、一歩、踏み出してみませんか」
努力に勝るものはない、ということのようだ。
三崎優太
18歳で起業をして、20代で年商130億円の会社を作り上げ、メディアでは青汁王子と呼ばれる。会社の社長を辞め、約4億円の借金を背負った後、SNS上で青汁劇場を展開して話題に。
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<取材・文/横山薫(SPA!)>
1989年生まれ、北海道出身。実業家、起業家。高校を二度退学後、パソコン1台で起業し、18歳で株式会社メディアハーツ(現:ファビウス株式会社)を設立。2017年に「すっきりフルーツ青汁」が累計1億3000万個の大ヒット商品となり、年商131億円を達成。「青汁王子」の異名で、メディアへの露出も多数。著書『
過去は変えられる』では、なぜお金配りや若者支援をするのか、その活動の原点などを明かしている。2021年に、若年層を中心にした事業支援を行う自身の活動の一環として「
青汁学院大学 D2C学部」を開校。