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他人からの批判が気になる人に、お勧めしたい思考法<プロ奢ラレヤー>

クソリプを送り続ける人の頭の中

 そんな自他境界の曖昧さが、SNS、ひいては実生活においても「クソリプ」を生み出す元凶になる。  そして、クソリプを投げてくる人は画面の向こう側に生身の人間がいる、という想像力すら欠けている、取るに足らない人たちです。それがわかってないから、誰かに攻撃された時に全部自分と関係のある話だと思って、不必要に傷ついてしまうわけです。  そうならないために日頃から「自分に関係のある話」と「関係のない話」を頭の中で仕分けしておくことが大切です。そもそも、世の中に自分と関係のある話なんてほとんどないんですから。

バトルゲームが好きなのは人間の性かもしれない

 それよりも僕が不思議なのは、「クソリプを送り続ける人」です。  例えばすごく納豆が嫌いな人でも回転寿司で納豆が流れてきたときに「嫌いなんです! 流さないでください!」なんて、わざわざ言いません。好きなネタだけ取って、好きじゃないネタはスルーすればいいんですから。けれど、インターネットの世界ではそうはいきません。  回転寿司のように回ってくるツイートに対して「嫌いなんです! 流さないでください!」と言わずにいられない人がたくさんいます。  こういう人が常に一定数いて、それを変えることが難しい以上、不愉快で無意味な戦いは常にどこかで巻き起こってしまうのですが、僕はもうこれは一つの「ソーシャルゲーム」だなと思うことにしました。  運動会で赤組白組に分けることで運動しているだけでも盛り上がるように、人間はみんなバトルゲームが好きな性質を持っています。クソリプ合戦はレイドバトルと一緒。  古くは魔女狩りや公開処刑、ローマのコロッセオで行われていたことが今、ネットの世界に持ち込まれているんです。  人間は気持ちいいことが好きだし、人と人との戦いを見れば興奮します。そう考えると、人間は進歩してないですよね、全然。でも昔のようにそこには大した実害はない。  実際に殺されるようなことも、きっと、ほとんどない。だからネットで不毛な戦いが繰り広げられていたり、自分もそれに巻き込まれたりしたら、「あー、コロッセオだな~」と思ってればいいんじゃないっすか。 ●まとめ ・自他境界がちゃんとできていれば、クソリプは気にならない ・「自分に関係のある話」と「関係のない話」を頭の中で仕分けする ・人間は闘技場があった時代からまったく進歩していない、バトルゲームが好きな生き物 <プロ奢ラレヤー>
本名、中島太一。23歳。「他人のカネで生きていく」をモットーにツイッターを介して出会ったさまざまな人に「奢られる」という活動をし、現在フォロワー約9.8万人。奢ってくれた人々との邂逅を綴った「奢ログ」を含む日々の考察を有料note「プロ奢ラレヤーのツイッターでは言えない話。」として配信中。著書『嫌なこと、全部やめても生きられる』(扶桑社刊)、『プロ奢ラレヤーのあきらめ戦略』(祥伝社)。
嫌なこと、全部やめても生きられる

「逃げたら負け」と思っている人々へ。"目からウロコの意識低すぎ実践哲学"
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