更新日:2020年12月01日 19:09
仕事

40~50代の無職中年、約3割が「再就職に不安」。復帰のための支援策とは

脳梗塞を克服し社会復帰。「今は人の役に立ちたい」

 こうした就労支援を経て無職状態を脱した人はセンター設立から3年で98人(’20年3月時点)。現在はサービス付き高齢者向け住宅に勤務する下川健一さん(仮名・53歳)もそのひとりだ。
新型[無職中年]が急増中

4年前に脳梗塞を発症して右足に軽度の麻痺が残るものの、支援を経て再就職を果たした下川さん。今では週5日フルタイムで働く

「4年前に脳梗塞で倒れて仕事を続けられなくなり、無職になりました。右足に麻痺が残り、再び社会に出て働くことは到底無理だと諦めていたんですが……生活の相談で訪れた市役所の窓口で同センターを紹介され、支援を受けることになりました」  先ほどの西野さんと同様にまずは面談を受け、セミナーにも参加。職場見学や就労体験を経て、一度は諦めていた再就職を果たしたのはセンターを初めて訪れてから半年後のことだった。 「支援員さん、そして企業に自分の状態を包み隠さず伝え、不安な点を解消したうえで働き始めることができたのがなによりでした。当初は一日4時間の清掃員としての勤務でしたが『もっと役立ちたい』と思って介護初任者研修資格を取得。今は清掃に加え介護もしながら一日8時間、週5日働いています」 新型[無職中年]が急増中 「就労歴10年以上、現在無職の40~50代男性」1000人アンケートの調査結果「求職活動できていない理由」でも再び社会に出る自信のなさや不安を挙げる声が28%で一番多かった。こうした「どのような仕事を・どんな環境でするのか」を事前に体験できることは、一度社会から離れた人々にとって非常に心強いものとなっているようだ。 「就職して1年になりますが、まだまだ仕事は続けていきたいし、もっとスキルを学んで役に立っていきたいと思っています」  働くことは、ときに人の自尊心や生きる気力に直結する。富士市ような取り組みが今後全国に広がれば、さらに多くの無職中年が救われ、社会に復帰できるはずだ。 新型[無職中年]が急増中▼支援の流れ ◎相談 ↓ ◎就労準備 ・生活リズム改善指導 ・食生活改善セミナー ・健康な体づくりセミナー ・社会人基礎マナー研修 ・履歴書・職務経歴書の作成 ・模擬面接指導など ↓ ◎職場見学 ↓ ◎就労体験(7~10日) ↓ ◎就労 <取材・文/週刊SPA!編集部 アンケート協力/リサーチプラス>
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