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「密接を避けて手を繋いで遊ぶ方法」SNSで話題の漫画、作者の意図は?

子を想う親の気持ちが、子どもたちの行動に変化を与えた?

 作中でも一部描かれていたが、感染拡大の危機下にある現在、えむふじんさんは子どもたちとの生活のなかで、どのような対策を心がけているのだろうか。 「一番は手洗いとマスクです。メンタル面では、今でも学校生活と同じ時間に起きて、勉強や部屋のなかでできる運動をさせて“これまでと同じ日常”を意識できる生活を心がけています。また特定の曜日にデリバリーを頼むなどして楽しみを作るなど、日常に刺激を入れるように工夫しています」  変わってしまった日常のなかでも変わらずあろう、そして楽しもうとするえむふじんさんの心遣いがあったからこそ、子どもたちのポジティブな創意工夫につながったのかもしれない。

子どもたちから貰った“やすらぎ”がネットを通して広まっていった

 最後に、今回の作品がSNS上で話題を呼んだことへの率直な気持ちを尋ねた。 「多くの方に共感してもらえたことが一番印象に残りました。閉塞感がある日々のなか、アイデアを出して遊ぶ子どもたちの姿を見て私が感じた心の安らぎを、読者の方にも感じてもらえていたら、嬉しく思います」  ――寄せられた反響の大きさこそが、ほっとする一瞬を切り取ったえむふじんさんの作品を通じて“やすらぎ”が広まった証拠にほかならないと言えるだろう。<文/TND幽介(A4studio)>
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